「君に届け (Blu-ray)」の感想 Cinema Kingdom Blog

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映画、国内&海外ソフト、ホームシアター機器、旅行、写真、アニメ「あの花」を肴に綴る徒然雑記

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「君に届け (Blu-ray)」の感想

最初にお断わりしておきますが、
この先の記事は「君に届け」の原作漫画かアニメ版を
ご存じない方にはチンプンカンプンの内容で、
付いて来れない可能性が大であります。
それでもよろしければ、かなりの長文になりますが
お付き合い下さい。



君に届け (Blu-ray)
映画「君に届け」公式サイト
君に届け - Wikipedia











内容紹介(amazon.co.jp販売ページ解説より)
映画「君に届け」DVD&BD 3/11発売!
-簡単になんて伝えられない。本当に本当に大切な気持ちだから。-
1400万部超の人気少女マンガを映画化。ついに映画「君に届け」がDVD&BDで登場!
この想い、日本中に届けます。

★特典内容★
1.「君に届け」フィルムストラップ
  ※写真のフィルム部分は一例です。
2.西高1年D組日誌(ブックレット)
3.椎名軽穂先生 原作イラストポストカード5枚組
※初回生産分のみに封入
※5枚のうち1枚は描きおろしです
※アニメ版封入分とは別イラストになります
4.映画×アニメDVD連動・スペシャルアルバムプレゼント応募ハガキ封入
※初回生産分のみに封入
※画像のスペシャルアルバムは映画×アニメDVD連動特典となります。

★特典映像★
◆Making of 君に届け(仮) ・・・熊澤監督自らが編集。未公開シーンもふんだんに収録した撮影日記。
◆イベント映像集
・6/8映画撮影終業式
・8/11 「届け!想い」入魂式
・9/15完成披露試写会
・9/25 公開初日舞台挨拶
・10/4 大ヒット御礼舞台挨拶
◆ローカルキャンペーン完全密着ツアー
◆キャストスペシャル座談会
◆復刻!「君に届け」スペシャルナビゲートDVD
※別マ10月号付録の再編集版
※仕様、収録内容は変更になる場合がございます。
(C)2010映画「君に届け」製作委員会  (C)椎名軽穂/集英社

★STORY★
クラスの中で浮いた存在だった少女が、ひとりの男の子との出会いで勇気をもらい、友達をつくり、恋をしていくというストーリーが展開していきます。
メガホンを取るのは熊澤尚人監督。
根津理香とともに脚本も担当し、原作での名シーンや名セリフも盛りこみながら、誰もが共感できるストーリーをまとめあげました。
黒沼爽子役を演じるのは、多部未華子。
また、男女問わない人気者として作中だけでなく、現実世界でも「恋人にしたい漫画のキャラクター」に挙げられる風早翔太には三浦春馬が。
揺るぎない透明感を持つ2人が、『君に届け』の世界観をそのままスクリーンに再現します。
自分の中に芽生えた想いを相手に届ける―。
とても単純な、人と人との繋がりの原点がこの映画では描かれています。
きっと、観終わったあと、いちばん大切な人に想いを届けたくなるはずです。

★CAST★
多部未華子  三浦春馬
蓮佛美沙子  桐谷美玲  夏菜  青山ハル 金井勇太
富田靖子(特別出演) ARATA  勝村政信
★STAFF★
監督:熊澤尚人
原作:椎名軽穂(集英社/別冊マーガレット連載)
脚本:根津理香・熊澤尚人
音楽:安川午朗
主題歌:「君に届け」flumpool















君に届け プレミアム・エディション (初回生産限定) [DVD]君に届け プレミアム・エディション (初回生産限定) [DVD]
(2011/03/11)
多部未華子、三浦春馬 他

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漫画の実写化というのは大半が失敗に終わるものです。
三浦春馬くんの女性ファンを中心に、
この作品を好意的に評価されている方も多いようですが、
彼や多部未華子ちゃんのファンというわけではない僕に
とっては、積極的に誉めたくなる箇所の少ない作品でした。

まず第一の不満は、キャスティングです。
キャストの発表があってすぐに思いましたが、
黒沼爽子役に多部未華子はありえない選択だと思います。
少なくとも僕のイメージとはかなりズレていました。
別に多部未華子ちゃんが嫌いなわけではありません。
むしろ、黒沼爽子役にしては可愛く健全すぎる
と感じるのです。

実写で黒沼爽子を演じるのに
ピッタリだと思う若い女優さんは誰か?
と考えてもあいにくすぐには思い浮かびませんが、
貞子(爽子)のイメージだけで捉えれば、まず、
痩身で顔の印象もシャープな、目がちょっと吊り気味の、
どこかエキセントリックで薄幸そうな雰囲気の女のコ
でなければいけないでしょう。
男優で云えば、古くは天地茂、最近だと松田龍平のように
目付きから受ける印象が怒っているように見える、
あるいはそういう演技が自然に出来る、三白眼が似合う
陰がある女優さん(嫌な女優だなw)でないと。
いくら長いエクステを付けて、恨めしそうに覗き込んでも
多部未華子では可愛すぎてそんな印象になりません。
彼女なら、多少野暮ったく、内気そうな印象だったとしても、
そのルックスだけで学校中の男子からお誘いが来るでしょうw。
同級生ですら、醸し出す負のオーラを感じて怖がるとか、
眉間に皺を寄せていつも怒っているように見える顔立ちでは
まったくないように感じます。

例えば、映画「死国」の頃の栗山千明なら完璧ですw。



というか、原作者の椎名軽穂さんは、15歳前後の頃の
栗山千明を爽子のモデルにしているとしか思えませんw。

そんなわけで多部未華子ちゃんはミスキャストでは?
と感じた僕でしたが、ただ、三浦春馬くんをはじめ、
他の主要キャストはイメージ通りのキャスティングで
非常に良かったと思っています。
特に翔太を演じた三浦春馬くん、ちづちゃんを演じた
蓮佛美沙子さん、くるみちゃん役の桐谷美玲さん、
それから教師ピンを演じたARATAさんの印象は、
原作そのままと云っても良いくらいフィットしていた
と思います。


もうひとつの不満は、脚本の構成です。
映画では原作の流れにそって高校入学からその年の大晦日
の初デートまでを描いています。
貞子がはじめてケータイを持つ印象的なエピソードは
残念ながらカットされていましたが、その他の初期の
主要なエピソードは、ほぼすべて網羅されていました。

ただ、原作では物語は、ほぼ黒沼爽子の主観を中心に進行し、
彼女のその時、その時のモノローグ(思っていることの描写)
がストーリー展開上、重要な役割を果たしています。
読者が笑ったり、共感したり、感動したり、応援したりする
のは、爽子が内心どう思っているかが描かれているからです。
その部分が映画ではバッサリやられています。
原作やTVアニメシリーズのファンなら
爽子の性格やどんな事を考えるコなのかを知っています。
ですから映画の場面ごとに各エピソードの持つ意味や、
上映時間の都合で端折られた裏設定まで思いやることが
出来ますが、では、実写映画版ではじめて「君に届け」に
触れた観客にとってはどうでしょうか???

映画でも貞子(爽子)の小学生時代を描いた場面では
ナレーションというかたちで彼女の心情が語られていましたが
高校入学後はそれがほとんどなくなってしまいます。
漫画や小説などは、登場人物の内面、心情を描くのに適しており
読者もまったく違和感は感じないものですが、
実写映画のような映像作品では事情はまったく異なります。
実写映画におけるモノローグというのは、
単なる設定説明や状況説明になることが多く、
登場人物の心理描写にナレーションを多様すると、
ロクな映画にはならないものです。
映画では演出と音楽、俳優の喋りの台詞と演技を通して
物語を紡いで行くのが理想的だと僕も思います。
しかし、この「君に届け」に関しては、
もうちょっと貞子(爽子)のモノローグがあったほうが
良かったのではないでしょうか。
なぜなら、「君に届け」で語られるエピソード自体は、
誰もが高校時代に体験しそうなありふれたものばかりで、
特に物珍しい出来事ではないからです。

例えば、よくある青春ラブストーリーを描いた映画では、
難病や死、トラウマなど心の傷を描いて感情に訴えたり、
あるいは各種スポーツや楽器演奏などの部活動を通して
主人公が逞しく成長して行く姿をダイナミックに、
ある意味、極端に強調して描いたものがほとんどです。
そうしないとストーリーの推進力が弱まって
盛り上がりに乏しくなるからです。
その点、「君に届け」に登場するエピソードはどれも
事象的には淡々とした、日常的なもの(恋や友情、
恋敵の出現、周囲の誤解、家族愛など)ばかりです。
これで、貞子(爽子)が内心、どう思っているかが
充分に描かれないのでは、実写映画版ではじめて「君に届け」
に触れる観客に、原作が持つ面白さが充分伝わるのかな?
と疑問に思います。

原作の黒沼爽子が持つ魅力のひとつはギャップでしょう。
いつもは暗くて怒っているように見られている女のコが、
実は人一倍思いやりのある、純粋なやさしいコで、
嬉しい時には子供のように無邪気で可愛い笑顔になるから、
翔太や読者はギャップ萌えするわけでしょうw?
また、このギャップは、笑い(ギャグ)のツボにもなっています。
あまりにピュアで、浮世離れした爽子が主人公であるから
「君に届け」は笑えて泣ける純愛漫画として、読者から
愛されているわけです。

もし僕がこの作品を監督をするとしたら、
例えば、ジャン=ピエール・ジュネ監督の『アメリ』などを
参考にして、もっと貞子(爽子)のリアクション中心の
脚本構成と、それに沿った演出をすると思います。
少なくとも物語の最初の時点では貞子はかなり変わったコ
なのですからw、その内面とのギャップをもっと丹念に
描かないとつまらないですし、勿体ないと思います。


それから、僕が感じた最大の違和感は
映画だけにあるラストのオリジナルエピソードにあります。
以下、ちょっとネタバレになりますので、
まだ映画を未見の方はご注意下さい。


映画のクライマックスで
爽子のお父さんが、思い悩む爽子に
「本当に会いたい人がいるなら何もかも放り出して行くものだ。
15年前に爽子が生まれた時、お父さんも演奏会を放り出して
駆けていったんだから」という主旨のことを話します。
この爽子の誕生に演奏会場を駆け出す場面は映画の冒頭で
描かれています。
お父さんは趣味で市民オーケストラの打楽器奏者をやっており、
爽子の誕生日でもある大晦日には毎年、家族を呼んで
「第九」を年越し演奏している、というオリジナルの設定が
あるのです。
本当はお父さんの演奏会ではなく、年越しと初詣の手伝いで
神社にいるはずの翔太に逢いに行って想いを伝えたかった爽子は、
その父の言葉に励まされて駆け出します。
映画の冒頭で駆けるお父さんの姿とクライマックスで爽子が駆ける
姿がダブる構成になっているわけです。

でも、これって、ちょっとおかしくないですか???
このお父さん、かなりの自己中ですよ。(苦笑)
特に今は、被災地や原発の事故現場で
己の身や家族の心配も顧みず、奮闘されている方々が
大勢いらっしゃいます。
自分にとって本当に大切だと思うことの為ならば、
他人に迷惑をかけても、周りがどんなに困っても
放り出して行けばいいんだ、なんて、無責任過ぎるでしょう。
少なくとも原作の漫画にそんな主張はありません。
そもそも子供が生まれそうでコンサートと重なるかも
しれないと思ったら、予め代役を立てて休めよ!(笑)
その後、赤ん坊の爽子を抱いてチュッチュしている
シーンがあるのですから、予定外の早産だった訳でも
ないんでしょうw?

人はただ心で思っているだけでは、
他人に気持ちを伝えられません。
君に届け、届けと祈りながら、ちゃんと口に出して
相手に想いを伝える勇気の大切さを訴えた作品が
原作やアニメ版の「君に届け」だと思います。
でも、それは時と場合を考えながらやるべきで、
なにも、年に一度のお父さんの演奏会や
両親が用意した自分の誕生日パーティを犠牲にしてまで
急いでしなければならないことではないでしょう。
数時間後の元旦の朝にでも電話かメールをして
ふたりだけで逢う約束をしたって、充分、
間に合うじゃないですかw。
賢明で両親を大切にする爽子ならそう考えるでしょう。

つまりこれ、ラストを盛り上げようと
監督と脚本家が無理くりに作っているんですよ。
映画版の最大の違和感というのはこの部分でした。

※ネタバレ終了※


結論として、
あえて点数を付けるとすればいいとこ65点、
多部未華子ちゃんの爽子は可愛いし、アリといえば
アリかな、とオマケをしても70点くらいでしょうかw。
尚、BDソフトとしての評価ですが、
音声は邦画としては普通でしたが、映像はどうも全体的に
白っちゃけてコントラストが浅く、ボ~とした甘めの映像で、
パッと見、DVD映像かと思うような精細感でした。
ただ、特典映像はかなり充実していました。
すべて一枚のBDに収録されていますので、
特典映像の多く(日テレ放送用の番宣素材がほとんど)も
ハイビジョン収録されていました。


原作の「君に届け」が少女漫画としてうまいなぁと
感心するのは、いわば学園一、忌み嫌われる主人公を、
学園一の人気者で、爽やかさの権化である風早翔太が
好きになってしまうという構成になっている点です。
風早翔太は少女漫画の彼氏役としてはお馴染みの、
典型的な「白馬に乗った王子様」です。
そんな誰もが憧れる爽やかな王子様は
けして外見や噂などで人を判断せず、爽子の隠れた人となり
に触れることで、自ら恋の深みにはまってゆきます。
冴えない爽子が爽やかな王子様である翔太に片思いするなら、
かなりありふれた設定ですが、逆に、翔太が爽子の笑顔に
一目惚れしたことによって、孤独で誤解されてばかりだった
爽子のその後の人生を大きく変えて行くことになる
というストーリー展開は、女性読者にとっては、
たまらなく萌える設定でしょうw。
風早翔太の人気が非常に高いのも無理はありません。


ソフトの感想だけで異常に長くなってしまいました。
どうも申し訳ありません。(大汗)

さて、先日の記事でも触れましたが
BD「君に届け」の特典映像で、この作品のロケ地が
群馬県の桐生と栃木県の足利周辺であることを知り、
13日の水曜に桐生と足利のロケ地巡りをして来ました。
桜が満開で綺麗でしたが、次からの記事では
その模様をレポートしたいと思っております。

下の写真はほんの手土産代わりですw。



映画「君に届け」ロケ地巡り 桐生編に続く


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[ 2011/04/15 18:52 ] DVD、BD、HD DVD | TB(0) | CM(4)
すっかりブログに来るのが遅くなってしまいました。
すみません。
三浦春馬ファンサイト管理人のほのかです。

先日は、君に届け掲示板へ、あったかいメッセージありがとうございました。
「キミトド」ブルーレイ購入されたんですね!
私も同じもの持っています!

ロケ地も素敵な写真で感動しました。
ちょうど桜が見どころのいい季節の写真ですね。

これからもよろしくお願いします!
[ 2011/04/20 00:00 ] [ 編集 ]
わざわざご丁寧にすみません。(汗)
唐突な書き込みにも関わらず、
ご挨拶のコメントまでいただき、こちらこそ恐縮です。
ありがとうございました。

さすがにファンサイトの管理人さん、
訪問者に対する気配りが素晴らしいですね。
いや、僕も元、ファンサイトの管理人なんですがw。
[ 2011/04/20 07:25 ] [ 編集 ]
あのぉ~
足利市はぁ・・
群馬県じゃぁ なくってぇ・・
栃木県ですけどぉ・・・

スイマセン・・・・
[ 2011/06/11 10:14 ] [ 編集 ]
> 栃木県ですけどぉ・・・

確かにおっしゃるとおりですね。(汗)
該当箇所を修正させていただきました。
[ 2011/06/11 23:08 ] [ 編集 ]
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