「十三人の刺客」(2010) Cinema Kingdom Blog

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映画、国内&海外ソフト、ホームシアター機器、旅行、写真、アニメ「あの花」を肴に綴る徒然雑記

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「十三人の刺客」(2010)

昨日、映画館で三池崇史監督のリメイク版
「十三人の刺客」を観て来ました。
劇場はそこそこの入りで、観客は
中高年の方が中心のようでした。



9月25日(土)全国ロードショー 映画『十三人の刺客』公式サイト
十三人の刺客 (2010年の映画) - Wikipedia
十三人の刺客 - Wikipedia

1963年公開のオリジナル版「十三人の刺客」
と云えば、片岡千恵蔵主演、工藤栄一監督による
東映集団抗争時代劇の代表作として、
時代劇ファンにはお馴染みの作品です。
確か、かなり前にWOWOWかNHKかでTV放送され、
それをD-VHSかDVD-Rで録画した記憶があったので
帰宅後に見比べたいと探してみたのですが、結局、
見付かりませんでした。(汗)
余談ですが、11月に東映から廉価DVDが出るので
買おうかなと思っております。
(どうせならリメイク版の封切りと同時期に
発売すればいいものを。東映はやはり商売ベタw。
まあ、逆に儲けすぎの東宝もどうかと思いますが)

十三人の刺客 [DVD]十三人の刺客 [DVD]
(2010/11/01)
片岡千恵蔵里見浩太朗

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脚本はオリジナル版にかなり忠実な印象でしたが、
稲垣吾郎演じる暴君、松平斉韶の残虐性を表す
エピソードや描写がかなり過激になっている点
(かなりのホラー描写アリ。故にR-12指定)と、
オリジナル版では、今は亡き山城新伍が演じた
木曽落合宿郷士役の木賀小弥太が「山の民」
(演じるは伊勢谷友介)という設定に変更に
なっている点、そして、最大の変更点は、
オリジナル版では13人対53名の明石藩士という
設定になっていた落合宿での最後の死闘が、
リメイク版では13人対200名以上(!)の
斬り合いになっていた点でしょうか。
これによりクライマックスの死闘は
オリジナル版の30分より、かなり長くなっている
感じがしました。(一時間弱?)

結論から言えば、三池版の「十三人の刺客」は
オリジナルを越えたと思います。
時代劇の娯楽作品として、過不足のないデキで
非常に面白かったです。
BDが出たら必ず買いますw。
点数を付けるとすれば80点くらいでしょうか。
そりゃ、細かいことを云えば欠点もあるのですが
欠点はオリジナル版にもけっこうありましたからねw。
例えば、凄腕の剣客役の西村晃の情けない死に様とか、
片岡千恵蔵と嵐寛寿郎の滑舌の悪さとかですねw。

今回のリメイク版で云いますと、まず、
CGの馬と牛のレベルがかなり低かった点と、
伊勢谷友介演じる小弥太が何十両もの報酬を断って
12人の武士と共に戦いに望む動機がイマイチ不明な点、
そして先ほども書きましたが、13人対53名でも
かなり無理そうなのにw、一挙に200人以上の相手と
戦う設定に変更になった点などでしょうか。

まず、伊勢谷友介演じる小弥太のキャラクター設定は、
明らかに「七人の侍」で三船が演じた菊千代のパクリで
コメディリリーフの役目も負っているのですが、
13人目に加わる根拠がちょっと弱いのです。
山中で道に迷った一行と出会って助けられ、
無事に山越えを果たすまでの間に、役所広司演じる
島田新左衛門の人柄に心酔して、この人に付いていこうと
決意する為の何らかの描写があれば、もっとキャラが
生きたのではないかと思います。

決戦の地となる中山道落合宿の要塞化、罠の規模は
オリジナル版よりかなりスケールアップしている
印象を受けましたが、それでも13人で200人以上の
藩士を相手にするという設定には、ちょっと待てよw!
と云いたくなりました。(笑)
それならそれで、もっと情け容赦なく、
大量の火薬や種子島などで、緒戦のうちに効率的に
人数を減らす計画を立てるべきだったのでしょう。
まあ、これはオリジナル版からしてそうなのですが、
要するに藩主の松平斉韶ひとりを暗殺出来れば
藩士がいくら残っていようと勝ったも同然なのに、
「斬って、斬って、斬りまくれ!」なんて、
非常に効率が悪い戦い方をしているんですよね。(苦笑)
でも斉韶が緒戦で簡単に死んでしまっては
映画にならないので仕方ないのですが。(爆)

逆に良かった点は、
オリジナル版より、13人のキャラクターの違いが
明快に描かれていた点と、武家の妻が史実通り、
眉を落としてお歯黒になっていた点(爆)ですね。
オリジナル版での描写がどうだったかは忘れましたが
時代劇でも眉なしお歯黒をちゃんと描いた作品って
意外と少ないんですよねぇ。
あってもモノクロ映画がほとんどですし。
まあ、女優さんとその事務所が許さないのでしょうね。
だって、アイドル女優の谷村美月ちゃんなんか、
映像だけでは誰だか分かりませんでしたものw。

それから闇の中に蝋燭の光だけという恐い感じが
よく出ていた、夜の江戸の辻の感じや、かなり薄暗く
陰影に富んだ屋内の場面(撮影監督:北信康)が、
非常に美しかったのも印象に残りました。
それに雨の中を新左衛門たちが馬を駆って行くシーンなど、
随所に黒澤明や小林正樹的な娯楽時代劇の雰囲気が
溢れていて、惚れ惚れしましたw。


キャストでは、
島田新左衛門を演じた役所広司の安定感、
新左衛門に暗殺を命じる老中役の平幹二朗の貫禄、
東宝配給作品ながら、ひとり東映時代劇の黄金期を
背負った殺陣の表情が渋かったw松方弘樹、
SMAPでのイメージを覆す怪演が光る稲垣吾郎など、
皆さん良かったですが、なんと云っても一番印象に
残ったのは、島田新左衛門と竹馬の友でありながら
暴君と知りながらも武士として最後まで斉韶を守り抜く
鬼頭半兵衛を演じた市村正親さんの熱演です。
劇団四季で長年トップを張っていた方ですが、映画では
この作品が代表作になるのではないでしょうか。
歳の差にも関わらず、篠原涼子が惚れるのも
無理ないですね。(笑)

・・・でも、この映画で本当に一番印象的だったのは、
両手両足を斬られ舌を抜かれた哀れな少女を演じた
茂手木桜子さんの、全裸で血の涙を流す演技でした。
三池監督にしか撮れない、恐ろしくも悲しいシーン

だったと思います。(ネタバレに付き反転)


それから、「御目付」とか「御用人」などの武士の役職が、
現代人にはちょっと分かりにくいと思います。
それについては以下のブログをお読み下さい。
作品の感想と共に、それぞれのキャラクターの役職についての
詳しい解説があり、とても参考になりました。

映画って本当に良いものですねぇ~ 映画43本目『十三人の刺客』


最後に、この作品のエグゼクティブプロデューサーの中に
ジェレミー・トーマスの名がありました。
彼に海外で資金を集めてもらって、三池崇史監督で
『七人の侍』のリメイクでもやってくれないかなぁw。
三池監督なら、森田芳光なんか百年かかっても撮れない
アクション時代劇を撮れますよ。

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[ 2010/10/02 10:25 ] 映画 | TB(2) | CM(6)
岩窟王様

初めまして。先程トラックバック頂きました
しゅんと申します。
トラックバックに関しましては私自身不勉強で
仕組みも良くわかっていない状況ですが、まったく
問題ありません。
今後とも機会があれば宜しくお願い致します。

また、今回初めて岩窟王様のブログに訪問させて
頂いたのですが、映画に関する記事の多さや
レイアウト等すばらしいですね!!
また訪問させて頂きたいと思います。
宜しくお願い致します。
[ 2010/10/02 17:46 ] [ 編集 ]
しゅんさんは大学生なのですね。
検索で見付けましてトラバした時点では
他の記事を拝見しなかったのでちょっと驚きましたw。

トラックバックとは、
自分が書いた記事と同じ趣向の複数のブログ記事に
強制的にこちらからリンクしてしまえる機能
とでもご説明すればよいでしょうか。
例えば、ある映画の感想を書いた時に
同じ作品について記事にしているブログを検索して
気に入った記事に一斉に何十件、何百件とトラックバック
すれば、効率的にアクセス誘導が出来ます。
最も集客効果が高いのは
企業が運営する有名な映画レビューサイトの注目作品に
トラバすることでしょう。
それにトラバには、
複数のブログと一斉に相互リンクをしたような効果も
ありますので、検索エンジンでの検索順位を上げるSEO効果や、
同じ趣向のブログの管理人さん達と知り合いになれる
などの利点もあります。

また、相互リンクなどは相手の意向がありますので
すべて許可を取らなければマナーに反しますが、
トラバの場合は個別に許可を願う必要はありません。
(ただし、管理人の判断でリンクを外すことは出来ます)

ただ、トラバは上にも書きましたが
「自分のブログ記事からの強制的なリンク」です。
ですから、あまり露骨にやるのもどうかと思うので
僕はあまり活用していませんし、トラバをした場合は一応、
個々にご報告とお断りをするようにしています。

やり方は簡単で、リンクしたい相手記事の
「トラックバックURL」(ここではすぐ下にあります)を
コピペして、FC2の管理人ページの「新しい記事を書く」に
あるトラックバック欄に貼り付けて更新するだけです。
複数の記事にトラバする場合は、
すべての記事の「トラックバックURL」を個々に調べて、
貼り付けなければならないので結構大変ですw。
また、自分の過去の記事についても「編集」機能で
同じようにトラックバックすることが出来ます。

[ 2010/10/03 01:15 ] [ 編集 ]
岩窟王様

丁寧に教えて頂きありがとうございます!
トラックバックはメリットも多い反面、
強制的リンクのようにもなってしまうのですね…。
私もこれから実際に少しずつ使ってみたいと思います。
ありがとうございました。
[ 2010/10/03 19:53 ] [ 編集 ]
度々失礼いたします。しゅんです。
こちらのブログに早速トラックバックさせて頂きましたので、ご連絡させて頂きました。
今後ともよろしくお願い致します。
[ 2010/10/07 11:53 ] [ 編集 ]
うちも基本的にトラバは大歓迎なので
ぜんぜん構いません。
わざわざご報告をありがとうございました。

それからこれも何かの縁ですので
よろしかったら相互リンクを致しませんか?
了解を前提にw早速リンクを張らせていただきます。

こちらこそ、今後ともよろしくお願い致します。

[ 2010/10/08 06:29 ] [ 編集 ]
このコメントは管理人のみ閲覧できます
[ 2010/10/10 10:40 ] [ 編集 ]
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すっかりお久しぶりになってしまいました^^; なかなか映画を観る時間が作れず、やっと観たと思ったら 体調を崩すという・・・(;´▽`lllA``...
13人VS 300人という数の差はちゃんとあって、斬っても斬っても次から次に敵が出て来るし、斬り合いがいちいち長い。とにかく長い。時代劇はド派手な大立ち回りがなくっちゃという方、「あー、こんな時代劇が見たかった!」 ということ間違いなし。チャンバラ世界にタイムス…

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