全オレが泣いた!『宇宙ショーへようこそ』 Cinema Kingdom Blog

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映画、国内&海外ソフト、ホームシアター機器、旅行、写真、アニメ「あの花」を肴に綴る徒然雑記

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全オレが泣いた!『宇宙ショーへようこそ』

先週末、映画館で『宇宙ショーへようこそ』と
『バイオハザードIV アフターライフ(3D字幕版)』
を観て来ました。


宇宙ショーへようこそ』は、
アニメ好きには有名なTVアニメ『かみちゅ!』(2005)
(なぜか神様になってしまった中2の女の子の日常を描く
80年代の尾道が舞台のファンタジー・コメディ)の高評価
(平成17年度(第9回)文化庁メディア芸術祭
アニメーション部門優秀賞などを受賞)を受けて
主要なスタッフが再結集し、約4年半の月日を投じて
製作された、劇場用長編アニメです。
以前、こちらの記事で軽く触れましたので、
覚えておられる方もいらっしゃるでしょう。



宇宙ショーへようこそ 2010.6.26 ROADSHOW
宇宙ショーへようこそ - Wikipedia

原作(企画・原案)は『かみちゅ!』の時と同様に
「ベサメムーチョ」となっておりますが、
これはプロデューサーの落越友則、監督の舛成孝二、
脚本の倉田英之のトリオによる合同ペンネームです。
つまり、『宇宙ショーへようこそ』は、
漫画や小説などの「原作ありき」のアニメ化作品ではなく、
完全なオリジナル作品ということになります。
また同時に、「ベサメムーチョ」の三人にとって、
はじめて挑戦する劇場用長編アニメでもありました。

初公開は今年の6月26日で、
ベルリン国際映画祭ジェネレーション部門にノミネート、
公開に先駆けて「TOKYO MX」で冒頭の22分がノーカット
放送されるなどの話題があったわりに、全国で21館という
かなり小規模なスタートでしたが、観客や評論家の評価は高く、
秋に入ってからも全国で順次公開される予定です。

ポケモンシリーズやスタジオジブリ作品のように、
テレビ局や出版社が出資・協賛して大宣伝を打ってくれる
アニメ映画もありますが、そういった作品は限られています。
また、アニメ雑誌やアニメ番組での宣伝で
コアなアニメファンには認知度が高い作品でも
一般の観客が劇場に足を運ぶ気になるかどうかは
また別の問題です。

その上、日本の配給システムでは
全国の映画館に配られるフィルムのデュープ(複製)代
などの経費は、制作側が負担しなければなりません。
ですから、アニメ映画、実写映画を問わず、
あまり宣伝にお金をかけられない作品に関しては
どうしても都市部での小規模な公開から始めて、
その後、評判が良ければ、地方を中心に順次公開、
という手法に成らざるを得ないんですよねぇ。

僕はTVアニメには疎かったですが、
映画好きですからw、TVアニメの劇場版作品を除いた
アニメ映画に関しては、昔から結構観ています。
比較的低予算なアニメ映画というのは
良作であっても興行面で苦戦することが多いものです。
例えば、これは少し極端な例ですが、
興行で失敗し、ビデオ化の計画もなかった中で、
一部の熱狂的なファンの働きかけによって
「下高井戸シネマ」で上映され、再評価された
佐藤順一監督の『ユンカース・カム・ヒア』(1995年)や
2009年11月に初公開後、やはり同じような経緯で
「ラピュタ阿佐ヶ谷」での上映後に再評価された、
片渕須直監督の『マイマイ新子と千年の魔法
なんて傑作アニメもありました。
当然ですが、作品のデキと興行収益の順位とは
必ずしも一致しないものです。

話の流れが誤解を生むかもしれませんので、
一応、お断わりしておきますがw、この
『宇宙ショーへようこそ』の配給を担当しているのは、
ソニー・ミュージックエンタテインメント傘下の企業
Aniplex | アニプレックス」です。
こちらはアニメ作品の企画・製作・販売を行っている
会社としては最大手と云ってもよいところです。
また、アニメの製作自体も「アニプレックス」傘下の
アニメスタジオ「A-1 Pictures」が担当しています。
ですから、『宇宙ショーへようこそ』自体は
けして小規模な作品という訳ではありません。
むしろ、製作期間に5年近くもかけられたのですから
予算的には比較的恵まれた作品になるのでしょう。
なんせ、主題歌がスーザン・ボイルですからねw。

ただそれでも、人気マンガや人気TVアニメシリーズの
劇場版ではなく、まったくのオリジナルアニメ作品
と云うのは、はじめから認知度という点で
大きなハンデを背負っていることも、また事実であります。
そんなところから、まずは手堅く全国21館でスタートし、
その後は順次公開しながらロングランを狙うという
作戦を取ったのだと想像します。


前置きが異常に長くなりましたが(汗)、
やっとここから、この記事のタイトル
「全オレが泣いた!」の話が始まります。(苦笑)


『宇宙ショーへようこそ』は泣けました。(恥w)
終盤を中心に三回くらいボロボロ泣きました。(苦笑)
僕は昔から「子供が主人公の泣ける映画」ってのに
滅法弱いのですが、間違いなく今年一番泣けた映画
でしたねぇ。

いや別に、難病がテーマだったり
ストーリー展開が悲惨というわけではありません。(苦笑)
むしろ、ワクワクと楽しい、夢のような宇宙を舞台に、
他者を思いやる心、助け合いや勇気の尊さを描いた、
「SFファンタジー・アクション・コメディ」という感じの
カラフルで賑やかな、子供向けアニメ作品です。
公式サイトに「世界中のあらゆる世代に熱い興奮と
深い感動を約束する宇宙一のエンターテインメント」と
ありますが、まさにその通りで、僕は劇中の子供たちの
言動に感動して涙が自然と出て来たのです。

136分と、アニメにしては長い上映時間ですが、
笑いあり、アクションあり、サスペンスありで、
個人的には最後までまったく退屈しませんでした。
いかにも劇場版らしい緻密で美しい美術や、
同じ舛成監督、倉田英之脚本の「R.O.D」譲りの
アクションシーンはなかなか見応えがありましたし
五人の子役たちの声の演技は、これ以上は望めないと
思える程、役柄とフィットしていて感銘を受けました。
また、フルオーケストラが奏でる池頼広氏の音楽と
アニメには欠かせない音響効果も素晴らしかったです。

この作品に登場するSF的な概念、宇宙人の姿、
宇宙船の内装、他の惑星の風景や文化、などの描写は、
かなりファンタジー色の強い、童話的な世界観を
ベースに構成されています。
(デザイナーが同一人物なのでしょうが、
 多種多様な形態をした宇宙人たちは、「かみちゅ!」
 に登場した八百万の神々たちにソックリです)
これをSFオタク的な視点や
大人の常識的な捉え方で批判するのは簡単ですが、
それはナンセンスというものでしょう。
例え大人が読むにしても、御伽噺や童話は
そのままのかたちで楽しむものです。

そんな意味もあって、僕はこの作品のことを
「子供向けアニメ」だと表現したのですが、
もちろん、子供だけでなく、
かつて子供だった誰もが楽しめて感動できる
内容になっています。

小学生のお子さんがおられるお父さんやお母さん、
親子で観るなら、まさにこんな映画ですよ!


お子さんが中学生や高校生になってからでは
一緒に観る意味が薄れてしまうかもしれません。
子供のいない僕が言うのも口幅ったいですが、
もし僕に小学生の子供がいたら、ポケモンや
アリエッティなんか素通りして、この映画を
ぜひ一緒に観たい、そう思わせる内容でした。


ただ、どんな映画も完璧ではありません。
この作品も気になる点がないと云ったら嘘になります。

まず、倉田英之氏の脚本の構成についてです。
監督も倉田氏もはじめての劇場版作品ということで
プロットのアイデアをいくつも出し合って何度も書き直し、
泣く泣く削った部分まで含めると最終稿を仕上げるまでに
TVアニメシリーズの1クール分くらいの脚本を書いた
とのことでした。

倉田氏が過去に舛成孝二監督と組んだ作品で有名なのは、
三部作のOVAシリーズ『R.O.D -READ OR DIE-』と
その後日談でTVシリーズ版の『R.O.D -THE TV-』(全26話)、
そして2005年の『かみちゅ!』(全12話。DVD版は全16話)
になりますが、これらの作品はテイストの異なるエピソードが
一話完結のかたちで進行してゆく構成でした。
つまり、単純な続きものにはなっていなかったのです。
特に『かみちゅ!』ではその傾向が顕著でした。
ある回は萌えアニメ、またある回ではファンタジー、
その次にはSF、その次は恋バナと、各回毎に
テイストが変化してゆくのが、ある意味、シリーズの
持ち味になっていました。

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これは溢れる才能があってはじめて成せる技ですが、
当然ながら、TVアニメシリーズと劇場用アニメは
似て非なるものです。
TVアニメでは上手くいった方法論だからといって
それを一本の映画の構成作りに応用しようとしても
なかなか上手くはいかないはずです。
例えれば、短編小説と中編小説の構成の違い
ということになるでしょうが、
単体では面白いアイデアやプロットだと思えても
大きな展開の中に多様な要素を詰め込みすぎては、
結局、煩雑な印象しか残らなくなってしまいます。

この『宇宙ショーへようこそ』にも
わずかですがそういった弊害を感じるシーンが
ありました。
少し説明不足だなと感じる部分があるのに、
逆に寄り道と思えるシークエンスがあるなど、
構成がアンバランスだと感じる箇所があるのです。
強いて云えば、『宇宙ショーへようこそ』という
一話完結・全12話のTVシリーズを再編集して
一本の劇場版アニメにしたかのような脚本構成に
なっているのです。
これは、「ベサメムーチョ」の原案作り自体が、
各自がそれぞれのアイデアを出し合う合議制であった事、
また、最終的にそれぞれのアイデアを調整して、
脚本にまとめ上げる役目を負っていた倉田氏が、
映画の脚本作りに不慣れだった事が原因でしょう。

しかし、作品全体を通して、俯瞰で見れば、
僕にはそんなことは些末な事に思えるのです。
倉田英之氏の才能の高さは疑いようもありません。
あとは単に慣れの問題でしょう。


他に、大雑把なザックリとした印象ですが、
昨夏に公開されてヒットした、
細田守監督の『サマーウォーズ』と
作風やテーマが微妙にカブっている感じがありました。
『サマーウォーズ』は、高校生の主人公と
彼が憧れる先輩とその親戚の旧家の大家族が
ネット上の仮想世界の中で人類の命運を左右する戦いを
繰り広げるという内容の作品です。
『宇宙ショーへようこそ』と比べると、もう少し
対象となる観客年齢が高いアニメ作品になります。
しかしこれは、製作開始が『宇宙ショーへようこそ』
の方が早いことなどから、単なる偶然なのかもしれません。


まあ、強いて云えばこんなことも感じたわけですがw、
それよりなにより大切なのは、僕はこの映画が気に入ったし、
評価もしている、という事です。

誓って云いますが、僕には幼女趣味などありません。
でも、あまねちゃんとインクちゃんの可愛さと健気さは
半端ないんです!(爆)




劇場での鑑賞後、幸せな気分になれましたのでw、
800円也のパンフを買いました。
これも画像は綺麗だし、記事の読み応えもあって
なかなか良いデキでしたねぇ。







また、入場券を買った時に、
先着の来場者特典だと云う、フィルムを5コマ分カットした
【宇宙ショー メモリアルフィルム】をもらいました。
オマケは何でも嬉しいものですが、
でもこんな時期に「先着の来場者特典」が残ってるって
大丈夫なのかな?と、ちょっと心配にもなりました。(苦笑)



この手のオマケには当たり外れがありますw。
これはあまねちゃんの後ろ姿(涙)と男の子二人(笑)という、
五人の主要キャラのうちの三人が写っていますので、
ソコソコ当たりだったのではないかと・・・w。
おみくじで例えれば「吉」くらいでしょうか?w



最後に、早くもDVD&Blu-rayのリリース日が発表され、
すでに予約受付が始まっています。
発売日は、2011年2月9日とのことです。
映画館での上映予定のない地域の皆さん、
鬼が笑うくらい先の話ですが、発売されたら必見ですよ!

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PS. 今回は尋常じゃなく長文になりましたので、
同じ日に観た『バイオハザードIV アフターライフ』
については、また別の機会にします。(汗)

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[ 2010/09/23 14:11 ] 映画 | TB(0) | CM(2)
宇宙ショーへようこそは地元のシネコンでやらなかったので、
速攻でBD予約しました。
非常に楽しみです。
その前に大量に積んであるBD見ないといけません。
小澤征爾75th BD-BOXとか十二国記とか龍馬伝とかw
R・O・Dも良いですよね、持ってますけどBD-BOX。
この流れで行くと、かみちゅも買ったほうがいいんですかねぇ~(笑)
[ 2010/09/23 14:32 ] [ 編集 ]
高いBDをかなり買い込んでいらっしゃいますねぇw。

「かみちゅ!」もおすすめですよ。
画質と音質的には元が480p製作なので、BDの恩恵は
収録話数の多さ程度に留まりますが、充分なレベル
だと思いました。

『宇宙ショーへようこそ』は過疎の村の小学生
(二年生から六年生)が主要キャラでしたが、
「かみちゅ!」の主要キャラは中学二年生です。
この中2という設定が素晴らしいんですよw。
一番下の1年生でも受験が待っている三年生でもない
なんとなくモラトリアム状態でありながら
少年にとっても少女にとっても最も多感な一年間で
僕自身、忘れがたいものがあります。
「中2病」なんて言葉がありますが、実にうまいこと云いますねw。
しかも舞台が80年代の尾道ですよ。
もちろんまだメールやケータイもない時代ですw。
そんな中、平凡な女の子が一夜にして神様になってしまう。
なんでなったのかとか、どんな御利益のある神様なのか
と云うことはまったく語られずに、中学生と神様の
二重生活を送ることになる少女の何気ない日常をべース
にして話は進みます。
火星人が出て来たり、愛猫に貧乏神が取り憑いたり、
神無月には出雲大社近くの中学校に臨時転校したりでw、
個人的には非常に楽しめました。
かなりの癒し系アニメで和むんですよねw。

それと、新旧(DVD発売時のものとBD-BOX用の新録)
のコメンタリーがこれまた面白いんですよねぇw。
新録の方では『宇宙ショーへようこそ』についても
ちょっと語っていました。



[ 2010/09/24 07:03 ] [ 編集 ]
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