「宇宙戦争」:スピルバーグにとっての「マーズ・アタック!」 Cinema Kingdom Blog

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映画、国内&海外ソフト、ホームシアター機器、旅行、写真、アニメ「あの花」を肴に綴る徒然雑記

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「宇宙戦争」:スピルバーグにとっての「マーズ・アタック!」

「宇宙戦争」の感想をあちこちのブログで読みました。
以下、またまたネタバレが含まれますから、ご注意下さい。


スピちゃんとトムくんの映画ですから賛否両論というか、
絶賛かボロクソかという風に大きく二分されるのは
仕方の無いところなのでしょうね。
この二人の場合は、ひとりずつでもそうなる訳ですから
なお更ですしw。

でもボロクソな感想のほとんどは古臭いとかラストが陳腐
というものでした。
でも、この映画は100年以上前(19世紀末だよ)書かれた原作を
50年前(半世紀前だよ)に映画化した作品のリメイクなんです。
設定やプロットが古臭いのは、SFの古典である「宇宙戦争」の
リメイクなんですから当然なんですよ。

スピルバーグが少年期に見た50年代のSF映画を愛し、
あこがれを抱いていたことは間違いありませんから、
この映画はスピルバーグにとっての「マーズ・アタック!」
だったのではないでしょうか。ラストも一緒ですしね。(笑)

「マーズ・アタック!」(1996)
50年代のB級SF映画にオマージュを捧げた、
ティム・バートン監督のSFコメディ。
この映画もパル版「宇宙戦争」のプロットが元ネタ。
ラストもジム・ブラウン扮するバイロン(黒人の元ボクシング
世界チャンピオン)がNYに住む、別居中の妻子の元に帰る
ところで終わる。


そこを理解していないと、
「もっと派手なSF超大作だと思っていたのにぃ!」とか、
「トム・クルーズが異星人相手に英雄的活躍をする映画
だと思っていたのにぃ!」とか、
お門違いな批判をするハメになります。
そんな方は、一生「インデペンデンス・デイ」を観続けるか、
「M:I3」の公開をお待ちいただきたいです。
その間に、いつでも無敵で不死のスティーブン・セガール映画
などを観て時間を潰すのもいいでしょうw。
(そうそう、「インデペンデンス・デイ」と言えば、
侵略して来た異星人を倒す方法が「コンピューター・ウイルス」
というのは、この「宇宙戦争」のウィルスが元ネタなのは有名
ですね。こうして古典は現代の作品に受け継がれて行く訳です)


しっかし、100年も前に
「人類が戦っても、とても敵わない宇宙人が
人間には無害の細菌によって死滅する」というプロットを
考え付くなんて、やっぱウエルズは天才ですね。
現代人が考えればなんでもないことかもしれませんが、
これを19世紀末に思い付くってのは偉大ですよ。
だって、まだ第一次世界大戦も起こっていない時代に
「WAR OF THE WORLDS」なんて題名を付けたんですよ。
「WORLD」じゃなくて、「WORLDS」なのがSF的なんですが、
小説の翻訳時にこれをどんな邦題にするのは
かなり難しかったんじゃないですかねぇ。
「世界戦争」じゃ、戦記ものみたいですからねぇw。

今回のリメイクの邦題に関しても、宇宙など関係ないのに
なぜ、「WAR OF THE WORLDS」が「宇宙戦争」なんだ?
というアリがちな感想が目立ちましたが、
個人的には、「ウォー・オブ・ザ・ワールド」
なんて陳腐なタイトルにされなくて良かったですよ。
僕が子供の頃から日本では「宇宙戦争」は「宇宙戦争」
なんですからね。

映画にしても小説にしても、現代から考えれば大したこと無い
アイデアでも、それは「コロンブスの卵」だからなんですよ。
答えを知った後なら、誰でも「なんだぁ」と思うんです。
偉大な古典があって、始めて現代の作品があることを
忘れちゃいけませんね。


でも、あのラストはあまりにも…ですけどねぇ…。(苦笑)

同じ結末にするにしても僕だったら
※ここから妄想全開で、すみません(汗)、
実家の地下室に立て篭もる元妻と旦那と両親の視点から始めて、
「辛くも生き残ったが食料や水も底を付きかけて絶望的な状況。
そこに突然、上の階で家のドアが壊れる物音や足音がして
怯える元妻たち。爺さんと旦那は銃を片手に様子を伺う。
やがて地下室のドアが開いて誰かが階段を降りて来る。
異星人か略奪者か、と思っているとレイチェルが「ママ?」と
登場…」ってな脚本にするけどなぁ。
まあ、これもよくある手(大汗)ですけど、
あそこまでストレートになるよりは良いでしょう。

それと、息子は行方不明のままで終わる方が断然いいですね。
死ぬところを描いていないんだから、
近いうちに帰還する希望がない訳じゃないし、
そちらの方が戦争の終わり方としてはリアルです。


あのラストで思い出したのが、
ノーマン・ロックウェルの「帰ってきたG・I」(1945)です。

ノーマン・ロックウェル「帰ってきたG・I」(1945)

でも、やはり、あのラストは…ですよねぇ。(苦笑)
それで満点から10点引いたんですけどねぇ…。
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[ 2005/07/01 12:22 ] 映画 | TB(3) | CM(5)
わらしも宇宙戦争観ました。
感想は微妙でした。

岩窟王様のレポを読みまして、あぁ~そうだったのかと思いなおしました♪
DVDが出たらもう一度観ようかと(笑)
ありがとうございました♪

T/Bさせていただきました。
[ 2005/07/02 00:17 ] [ 編集 ]
しも しもつきん、TBありがとうございました。
こちらからもTBさせていただきました。
[ 2005/07/03 00:32 ] [ 編集 ]
面白く読ませていただきました。
自分的には元ネタが古い、ということを知っていても、許せない出来でした(笑)
元ネタを知っていたほうがより楽しみは深まるのはもちろんですが、
知らない人でも楽しめる作品にしてもらいたかったな、と個人的には思います。
でも、スピルバーグは忠実にやりたかったんでしょうね。にしてもグロすぎるけど(笑)
[ 2005/07/03 01:31 ] [ 編集 ]
映画はあくまでも個人的な体験だと思っているので、
人によって作品の評価が分かれるのは仕方ないことだと思います。

僕の場合、スピルバーグの映画で育って来ているせいか、
どうも彼の作品には甘くなる傾向があります。(苦笑)
一般には駄作とされている「A.I.」ですら、高評価しておりますからね。
(僕の感想は以下のページで読めます。
http://bbs0.otd.co.jp/12844/bbs_plain?range=-9&base=2892
ただし、かなり長文で重いので覚悟して下さいw。
因みに、「マイノリティ・リポート」の感想は
http://bbs0.otd.co.jp/12844/bbs_plain?base=4340&range=1
で読めます)

でも、彼の最高傑作はいまだに「ジョーズ」だと思っているんですけどね。
個人的には数少ない「ほぼ完璧な映画」だと評価しています。
[ 2005/07/03 03:06 ] [ 編集 ]
今更ですが、
これはマースアタックだったんですねw
なるほど。
そんな共通点は通にしか思いつきません。

宇宙戦争はスピ&トムでベタだし世間で評判いいのが不思議だったんですが・・・

私はスピルバークは未知との遭遇とかが好きです。出来とかは素人でわからないんですが、好き嫌いでいうと。

マイノリティリポートとこれはCG作り込み過ぎて重いかんじがしました、見た後疲れます。
[ 2013/08/17 13:37 ] [ 編集 ]
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スピルバーグ×トム・クルーズな最新作は、世界一斉に本日午前0時公開! ってことで実はおいらも午前0時狙いで行ってきましたwさきに結論。 スピルバーグってば、フルパワー全開 (・∀・) 帰ってきてくれてありがとう!      あう……この前もこのフレーズつか
俳優はいいんだ!!俳優は!!ダコタ嬢はやっぱり凄い演技派だし、ティム氏も怪しい♪フフ♪トム氏は相変わらず男前だし♪宇宙船&宇宙人も悪くは無いし、途中メチャクチャ不気味なシーンもある!!でもぉ~わらしは緊迫感っちゅうもんが感じられなかった。落ちもエッ??って思っ
[2005/07/02 00:28] しも しもつきん
先週末に「宇宙戦争」見てきましたよ。ここで、一気にあたしの感想をぶっちゃけちゃおうと思っとりマス(^^)あれね、あずさにとってはホラー映画もんでした!映画館の予告に惹かれて、絶対見るぞ!って思ってたけどいつものことながら、事前に内容とかは調べたりもせず「

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