宇宙戦争 Cinema Kingdom Blog

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映画、国内&海外ソフト、ホームシアター機器、旅行、写真、アニメ「あの花」を肴に綴る徒然雑記

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宇宙戦争

公開初日のレイトショーで「宇宙戦争」を観て来ました。
以下、いくらかネタバレも含まれますので、ご注意下さい。

宇宙戦争 official japanese poster

ジョージ・パル製作、バイロン・ハスキン監督の1953年度版は
既に傑作SF映画として古典となっておりますが、
今回のトム・クルーズ主演、スピルバーグ監督の2005年版も
(当然かもしれませんが)大まかな設定はほとんど同じでした。

異星人が乗っている「トライポッド」の形状は、
パル版の円盤のデザインを元にしていることは明らかですし、
異星人の手のデザインなどもパル版の火星人のものと
ソックリです。
ということで、このスピルバーグ版「宇宙戦争」は、
1898年にイギリスで発表されたH・G・ウェルズの原作を
映像化した作品というよりも、パルの53年度版「宇宙戦争」
の設定と世界観をベースに、時代を現代に移し、
最新の映画特殊技術を駆使してリメイクした作品、
と言ってよいと思います。

主人公のレイはニュージャージーに住む湾岸労働者です。
高校生の息子と小学生の娘がいますが、
子供たちは別れた妻とその再婚相手に育てられていて
いつもは気ままな一人暮らしをしています。

物語は、別れた妻と現在の旦那が
元妻のボストンの実家を訪ねる週末の間だけ、
レイが子供たちを預かるところから始まります。

新しい旦那の子供がお腹にいるというのに
別れた妻にはまだ未練タラタラな様子のレイですが、
子供たちにはどう接してよいか分からない駄目な父親です。
子供たちの方もそんな父親に何の期待もしていません。
特に息子の方は反抗期ということもあって、
父親のことを「レイ」と呼び捨てにしている有様で、
親子の関係は冷え切っています。
子供たちを預かった日の午後から異星人による侵攻が始まり
その後、親子三人の必死の逃避行が描かれてゆきます。


まず、感心したのは脚本のデキの良さです。

この手のジャンルの映画を良い作品にするためには
派手でリアルなスペクタクル・シーンやパニックシーンを
効果的な視覚効果によっていかに描くかも重要ですが、
スリルとサスペンスを長い間持続させるための設定が
何より重要になります。
これを実現するには優れた脚本が必要です。

この作品では、
主人公のレイは人類を侵略する異星人から逃げることと同時に
言うこと成すこと反抗する息子と、神経過敏な幼い娘とも
真正面から対峙しなくてはならなくなります。
観客は主人公のレイに感情移入すればするほど
彼の置かれた状況にハラハラ、ドキドキすると共に、
苛立ちや同情も感じるようになってゆきます。
勝手な言動でレイを窮地に追い込む子供たちの存在が
スリルとサスペンスに「イライラ」の要素も加えて
テンションの高い緊張感を生み出しているのです。

結局、「家族の愛と絆の再生」などというのは
表向きのテーマで、わがままな子供に翻弄される
「男親の愛憎と恐怖」がこの作品を面白くしていると
云えるかもしれません。(苦笑)


中盤以降は息子に代わって、ティム・ロビンス扮する中年男が
レイを苛立たせ、窮地に追い込みます。
いかにも「アホでマヌケなアメリカ白人」的なこの中年男
(たぶん共和党支持者w)が隠れている農家の地下室に
異星人の偵察用の触手(?)が入って来るシーンと、
それに続き、3人(?w)の異星人が姿を現すシークエンスで
観客の緊張感は最高潮を迎えます。

ここは53年度版「宇宙戦争」の納屋での宇宙人登場のシーンを
下敷きにしている訳ですが、さすがにスピルバーグで、
この一連のシークエンスの演出は(ちょっとクド過ぎるきらいも
なくはないですがw)、恐ろしくて、素晴らしかったです。

偵察用の触手の描写は、ジェームズ・キャメロン監督の
「アビス」に登場した異星人による偵察用の水柱に
動きや感じが似ているなぁ~と思いましたが、考えてみれば、
あの水柱もデニス・ミューレン作ですものねぇw。
それから、スタン・ウィンストンがデザインしたと思われる
3体の異星人の登場シーンは、「ジュラシック・パーク」での
3匹のラプターが登場する、あの恐ろしい厨房のシーンを
自ら引用しているかのようで、ニヤリとさせられました。


それから、もちろん特殊効果の凄さも驚きの一言でした。
CGもあそこまでリアルになると、どこまでが実写で
どこからが特殊効果なのか、見分けが難しいですねぇ。
主なVFXはルーカスの「ILM」が担当していますが、
全てが空想の産物の「SW EP3」よりもリアルな分、
「宇宙戦争」の特殊効果の方が上のように感じました。

最初のトライポッドが地下から出現するシーンと
その攻撃のシーンの凄まじさにも相当度肝を抜かれましたが、
それに続く車で逃げる場面のワンシーンワンカットの長回しは、
一体どうやって撮影したのでしょう???
走行する車を中心に、キャメラがありえない動きをしています。
前半で一番驚いたのが、実はこのキャメラの動きでしたw。

それに加えて、特筆すべきは音響効果の素晴らしさです。
M・ナイト・シャマラン監督はやはり異星人による侵略ものの
「サイン」で、ヒッチコック監督の「鳥」の音響効果を意識した
「音楽を極力流さない、音響を中心に据えたサウンドデザイン」
で、より観客の恐怖感を煽ることに成功していました。
この「宇宙戦争」も同じように音響が非常に効果的に
使われています。



人類をほぼ制圧した異星人が最後にどうなるかですが、
これは53年度版「宇宙戦争」と同じでした。
これはちょっとヒネリがないかなぁと思いましたが、
まあ、それが「宇宙戦争」のミソなので、仕方ないでしょうか。

でも、ラストのあの展開は、
いかにもハリウッド的な結末で、ちょっといただけませんねぇ。
甘過ぎて、最後の最後でガックリ来ました。
そのラストで、53年度版に主演したアン・ロビンソンと
ジーン・バリーが、元妻の両親役でカメオ出演しています。
さすがにもうすっかりお二人ともご老人ですが…。(苦笑)


結論としては、非常に面白かったです。
スピルバーグ映画としては「JP」以来の興奮と恐怖を
味わえる作品になっております。
EP3以上の90点をつけちゃいましょ♪

優れた特殊効果と音響効果を味わうためにも
ぜひ、劇場の大スクリーンでご覧になることをお勧めします。



PS.この「宇宙戦争」の上映前に、
スクリーンに突然、ピーター・ジャクソン監督が登場して、
驚きました。
日本の観客向けに口上を述べた後に、彼の新作
キング・コング」の予告編が流されました。

それを観た限りでは、1933年版「キング・コング」の
忠実なリメイクになるようですね。
衣装や町並みから見る時代設定からも
島で恐竜とコングが闘うシーンがあることからも
そう感じました。
こちらも非常に面白そうで、期待しています。

突然の予告編に驚いたと書きましたが、
何より驚いたのは、ピーターがかなり痩せていたことです!

バストショットであの太鼓腹までは見えませんでしたが、
御馴染みのヒゲ顔が妙にスッキリしていたのです。(笑)
これには驚きましたぁ~。
指輪の三部作を撮り上げてもあれだけ太っていたのに
今度の撮影はそんなに過酷だったのかなぁ。
まあ、たぶんダイエットしたんでしょうねぇ。
いやぁ、ホントにビックリ!
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[ 2005/06/30 03:31 ] 映画 | TB(30) | CM(0)
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