ファニーゲームU.S.A. Funny Games U.S. Cinema Kingdom Blog

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映画、国内&海外ソフト、ホームシアター機器、旅行、写真、アニメ「あの花」を肴に綴る徒然雑記

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ファニーゲームU.S.A. Funny Games U.S.

買ったまま放っておいた英国盤BD
Funny Games U.S.」を昨日やっと観ました。
正真正銘の衝撃作でした。

ファニーゲームU.S.A.
原題: Funny Games U.S.
製作:クリス・コーエン、ハミッシュ・マカルパイン、
   ナオミ・ワッツ 
監督・脚本:ミヒャエル・ハネケ 音楽:ジョン・ゾーン
撮影:ダリウス・コンジ
出演:ナオミ・ワッツ、ティム・ロス、
   マイケル・ピット、ブラディ・コーベット、
   デヴォン・ギアハート、ボイド・ゲインズ
111分 2007年
アメリカ、イギリス、フランス、オーストリア、ドイツ







※宣伝コピー※
The game is simple ルールは簡単
Pick a family 家族を選択し、
Pick a victim 犠牲者を決定。
Shall we begin? さあ、ゲームのスタート

映画史上かつてない新感覚の衝撃!
SSS(トリプルエス)<サディスティック・ショッキング・サスペンス>!!


FUNYY GAME USA 公式サイト
ファニーゲーム U.S.A. みんながつくる映画ランキング
米映画批評 「 FUNNY GAMES 」 | 映画批評なら映画ジャッジ!
ファニー・ゲームズ U.S. (UK Blu-Ray, R-1) FUNNY GAMES U.S. (HiVi Web 映画番長)
長年映画を観て来ましたが、ひとつの作品で
これほどの不快感、焦燥感、恐怖、救いのなさ、
後味の悪さを体験したのは、はじめてかもしれません。
ストーリー展開は「変態の悪ふざけ」そのものです。
ただ、同時に紛れもない「巨匠によるマスターピース」
だと感じる完成度を持っている作品であることに、
我ながら困惑してしまいました。(苦笑)

これほど賛否、
好き嫌いが極端に分かれる作品もないでしょう。
批評サイトの平均点に騙されてはいけません。
絶賛する人がいる一方で、生理的にダメな人は
始めの数十分で席を立つか、再生をやめてしまうはずです。
映画に単純な娯楽性やカタルシス、ハッピーエンド
のみを求める人は絶対に観るべきではありません。
家族で観るなんて論外!ですし、デートにも向きません。
老人や病人が観たらお迎えが早まるかもしれません。
そのくらい不快で危険な作品です。
個人的には嫌悪感を上回る刺激を受けました。
点数を付けると90点くらいでしょうか。
また一本、忘れなられない作品に出逢ったという感じです。


監督自身はこの作品を
「ハリウッド製スリラー映画のパロディだ」
と語っています。これが実に言い得て妙です。
この作品は、ハリウッド製のサイコ・サスペンスや
アクション映画のストーリーに慣れた観客の期待、
「この先はこんな展開だろう」という予想を
ことごとく裏切り、外して行きます。
この「ハシゴの外し方」は、もう「お見事!」
というほかはありません。(苦笑)

それに、イカレたシリアルキラーの2人組が、
一見、礼儀正しい若造という点も上手いなぁと思います。
無慈悲で不条理な殺人遊戯を愉しむ16、7くらいの少年たちと
湖畔に豪華な別荘を持つ、セレブな大人たちとの対比。
30過ぎの方なら、コンビニなどにたむろする若造どもに
意味もなく微かな不安を抱き、同時にイラっとする
あの感覚がお分かりだと思います。
ただでさえ、大人にとって若造ってのは
そういった得体の知れない対象ですからねぇ…。
同時に、無力なくせに無警戒で、追い詰められた状況でも
他人に助けを求めるだけで自ら闘おうとしない中年夫婦
にも相当イライラさせられるのですが、犯罪の被害者は
誰でもそういう心理状態になるのかもしれないなぁ
とも思います。


ただ、この作品、
唾棄すべき内容のサイコスリラー映画でありながら
被害者に対する直接的な暴力描写やスプラッタ的な描写、
安っぽく脅かすようなホラー映画にありがちな描写は
まったくありません。
暴力描写は間接的で、悲鳴などの音による演出などが主です。
死体が映る場面でも控えめに身体の一部が見える程度で、
ストーリー展開や状況からすると、随分と上品な描写に
留めています。

そんなこともあってか、アメリカでは「R」指定でした。
因みに、日本では「PG-12」指定になるようです。
でもこの映画は成人指定でもいいくらいの内容だと
思います。青少年には色々な意味で毒でしょう。(苦笑)


ミヒャエル・ハネケ監督は
ドイツ生まれのオーストリア人です。
2000年以降はフランスを舞台にした作品、
「ピアニスト」、「タイム・オブ・ザ・ウルフ」、
「隠された記憶」(全て仏語)を発表して来ました。
カンヌ映画祭の常連監督として知られているそうです。
僕はWOWOWで放送された「ピアニスト」のD-VHSテープ
を持っているはずなのですが、観た記憶がありません。(汗)
彼の作品は、この「ピアニスト」の評判を聞いた程度
の知識しか無く、恥ずかしながら「ファニーゲーム」の事も
英語版のリメイクが話題になって、はじめて知りました。

下にある新旧の予告編を比較しますと明らかですが
英語リメイク版の「ファニーゲーム U.S.A.」は
オリジナルの「ファニーゲーム」とまったく同じアングル、
ストーリー、舞台、演出で撮影・編集されているのだそうです。
違うのは、キャストと言語以外ですと、携帯や車の機種が
新しくなったこと程度の些細な点くらいだとか。
同じ監督が、それだけ徹底して同じものを作るというのも
かなり珍しいことだと思います。
この点で、オリジナル版を観ている人の中には
不満を感じる方もいるようですが、僕はまったく初めて
でしたので、新鮮に、震撼しながら観れましたw。

リメイク版の撮影監督はダリウス・コンジです。
彼のことはよく知っております。(苦笑)
ジャン=ピエール・ジュネ監督との仕事で名を上げ、
デヴィッド・フィンチャー監督の『セブン』で
ハリウッドに招かれた名カメラマンです。
その後、ダニー・ボイル、ロマン・ポランスキー、
ベルナルド・ベルトルッチ、アラン・パーカーなどと
仕事をし、最近ではウォン・カーウァイ監督の
『マイ・ブルーベリー・ナイツ』を撮っています。
(因みに国内盤BDの画質はイマイチでした)


日本での劇場公開は年末だそうです。
英国盤ではBDとPAL DVD、米国盤ではDVDが発売中
ですので、年末まで待てない方はどうぞ。
ただし、何度も書きますが、
あぶない映画ですのでご注意を。(苦笑)


※2007年版(上)と1997年版(下)の予告編※





オリジナル版の俳優で知っているのは
被害者の旦那さんを演じているウルリッヒ・ミューエくらいです。
彼は2007年度のアカデミー賞外国語映画賞に輝いた
善き人のためのソナタ』で主人公を演じた方で
同じ2007年の夏に癌で急逝してしまいました。


先週末に劇場で『ハンコック』を観たので
次のネタはその感想にしようかと思っていたのですが
この映画でそんなのは吹っ飛んじゃいました。(苦笑)

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[ 2008/09/16 20:20 ] DVD、BD、HD DVD | TB(0) | CM(0)
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