幻の超大作 『黒部の太陽』 Cinema Kingdom Blog
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幻の超大作 『黒部の太陽』

2007年5月23日にくも膜下出血により亡くなった
熊井啓監督(くまい・けい、享年77)の代表作の一本
でありながら、主演の石原裕次郎氏が生前、
「この作品は大スクリーンでのみ観ていただきたい」
と要望した事により、公開から40年間、
再上映もビデオ・DVD化もされていない幻の超大作、
『黒部の太陽』という作品があることを
皆さんはご存知でしょうか?

この作品の製作の裏側を熊井監督自ら書き記した
『黒部の太陽 ミフネと裕次郎』が
2005年に新潮社より出版されています。

黒部の太陽黒部の太陽
(2005/02/19)
熊井 啓

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僕も買って読んでいますが、
熊井監督はこの本のあとがきの中で
「私は三時間十五分の「完全版」の再上映を
強く望むものである。この本を上梓した最大の理由は、
この点に尽きる。」と書かれています。
残念ながら、監督は亡くなってしまいましたが、
どうやらこれが実現するかもしれません。

スポーツ報知:「黒部の太陽」40年ぶり上映へ…石原プロ完全版公開決意

 故・石原裕次郎さんと故・三船敏郎さんのコンビによる名作映画の舞台版「黒部の太陽」(10月5日開幕、大阪・梅田芸術劇場)の製作発表がこのほど、大阪市内で行われ、主演の中村獅童(35)や神田正輝(57)らが出席した。その席で石原プロモーションの小林正彦専務は「フルで上映することも考えている」と3時間を超える映画の40年ぶりの完全版上映を明言。裕次郎さんの意向でビデオもDVD化されていない幻の名作が再び見られそうだ。

裕次郎さんと三船さん。昭和の2大スターの共演で話題を呼び、数々の苦難を乗り越えて当時の邦画史上最高の動員733万人、興収16億円(現在の金額で65億円相当)を記録しながら、40年も眠りについていた幻の映画(熊井啓監督)が、再上映に向けて動き出した。

「スクリーンで見てほしい」という裕次郎さんの願いもあり、これまでテレビ放送、ビデオなどの商品化もされていない。03年の裕次郎さんの17回忌というタイミングで上映されたことがある。3万人を無料招待し、「栄光への5000キロ」とともに特別上映された。が、このときは3時間15分の全編上映ではなく、海外公開用に2時間十数分程度に編集された1時間短縮バージョンだった。これに残念がるファンの声もあった。

「興行にするか招待にするか分からないが、何らかの形で上映したい」と小林専務。舞台化に踏み切った勢いそのまま、ファンの声に応えてのフル公開に決意をのぞかせた。この再上映には舞台の成功が必要不可欠。

その鍵を握るのが主演の獅童。「(裕次郎さんの)魂を引き継ぐ。今まで積み重ねてきたことをすべて脱ぎ捨ててゼロから出発。サラで臨む」。三船さんが演じた役を務める石原軍団の一人、神田も「タブーに手を出したような感じ」と重責を感じている。

もう一つの鍵は、映画同様、クライマックスの出水シーンだ。映画では裕次郎さんや三船さん、カメラ機材まで押し流した激流の中で、裕次郎さんが負傷事故に遭いながらも奇跡的に残ったフィルムの一部を使用した大迫力のシーンも話題になった。

舞台演出は初挑戦となる映画の佐々部清監督(50)は「実際に水を飛ばすことができなかったらお受けしなかった」ときっぱり。映像を交えながら15~20トンの水を舞台上で使用するという。地下にも劇場がある建物にもかかわらず型破りな演出プランを考えている。10月の公演に向けて模型でのシミュレーションを行っており「出来てからのお楽しみ」と話している。

参照元:スポーツ報知



昭和43年公開のこの作品は、僕も噂に聞いている程度で、
もちろん観たことはありません。
確か、裕次郎さんの追悼番組で
予告編の一部を見た程度だと思います。
もし、幻のオリジナル版が上映されるようなことが
あれば、ぜひ、観に行きたいものです。

ただ、裕次郎さんが亡くなった当時とは
かなり時代も変わって来ているのですから、
石原プロダクションにも、そろそろビデオ化を
真剣に検討していただきたいところです。

故人の意志を尊重するのも良いですが、
この作品を製作するにあたっては、
演出だけでなく、脚本も書かれた熊井監督や、
共演のほか共同プロデューサーも務めた三船さん、
それに、実際の黒部ダム建設に関わった多くの人々の
大きな助力があったことも忘れてはならないでしょう。
(そのほとんどは既に鬼籍の人です)

権利を持っているから好き勝手にしてよい、
というものではないと思います。
映画作品は、それを愛する観客があってこそ
その存在価値があるのではないでしょうか。
誰も観れない作品など、劇場未公開のオクラ作品も
同然ではないですか。


舞台化が成功するかどうかなど、
正直、まったく興味はありませんが、
今はただ、「黒部の太陽 完全版」の再上映という
熊井啓監督の意志(遺言)が実現することを
祈るばかりです。


◆熊井啓監督作品

帝銀事件 死刑囚(1964年)
日本列島(1965年)
黒部の太陽(1968年)
地の群れ(1970年)
忍ぶ川(1972年)
朝やけの詩(1973年)
サンダカン八番娼館 望郷(1974年)
  ベルリン映画祭銀熊賞・主演女優賞、
  米アカデミー賞外国語映画賞ノミネート、
  アジア映画祭グランプリ
北の岬(1976年)
お吟さま(1978年)
天平の甍(1980年)
日本の熱い日々 謀殺・下山事件(1981年)
海と毒薬(1986年)
  ベルリン映画祭審査員特別賞
千利休 本覺坊遺文(1989年)
  ヴェネチア映画祭監督賞、シカゴ映画祭銀賞
式部物語(1990年)
  モントリオール映画祭芸術貢献賞
ひかりごけ(1992年)
深い河(1995年)
  モントリオール映画祭エキュメニカル賞
愛する(1997年)
日本の黒い夏 冤罪(2001年)
 ベルリン映画祭特別功労賞
海は見ていた(2002年)


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信欣三; 芦川いづみ; 平石耕一; 細川直美; 内藤武敏; 笹森礼子; 北林谷栄; 高品格; 鈴木瑞穂; 佐野浅夫

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[ 2008/05/31 06:13 ] 映画 | TB(0) | CM(2)
お久しぶりです。PJはあのときのままですが、
懐かしく黒部の太陽観てます。それも小学生のときで
学校で映写会があった記憶
ダムを作っていく過程を
丁寧に描いてたと記憶には残っているのですが、間違っていたらごめんなさい。
[ 2008/06/04 16:01 ] [ 編集 ]
「黒部の太陽」をご覧になっておられるのですかぁ。
羨ましいです。

そう云えば、昔は文部省選定映画などを
小学校の体育館などで上映したものですよね。
いまでもあるんでしょうか???
僕は確か、寅さん映画を観た記憶が…w。

「あらすじ - 黒部の太陽(1968) goo映画」
http://movie.goo.ne.jp/movies/PMVWKPD22364/story.html

「黒部の太陽 - Wikipedia」
http://ja.wikipedia.org/wiki/%E9%BB%92%E9%83%A8%E3%81%AE%E5%A4%AA%E9%99%BD
[ 2008/06/05 07:33 ] [ 編集 ]
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