『隠し砦の三悪人 THE LAST PRINCESS』の感想 Cinema Kingdom Blog

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映画、国内&海外ソフト、ホームシアター機器、旅行、写真、アニメ「あの花」を肴に綴る徒然雑記

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『隠し砦の三悪人 THE LAST PRINCESS』の感想

土曜日のレイトショーで
『隠し砦の三悪人 THE LAST PRINCESS』を
観て来ました。



隠し砦の三悪人 THE LAST PRINCESS

初登場は第2位、この週末は第4位にまで
落ちていたせいか、一番大きなホールなのに、
意外と空いていました。
余談ですが、居並ぶ東宝の配給作品を抑えて、
いくらTVガラミとは云え、東映の『相棒 劇場版』が、
初登場以来ずっと1位を守り続けているってのは、
かなり珍しい現象ですねw。


平成ガメラ・シリーズの特技監督としてや
数々のアニメ、実写映画のレイアウト、
絵コンテで、その才能を遺憾なく発揮して来た
樋口真嗣さんは、個人的に将来を期待している
日本人監督の御一人です。
映画館から足が遠のく一方の、この僕が、
監督の『ローレライ』、『日本沈没』だけは
全て公開時に映画館に行って観ていますw。


その樋口監督が、黒澤監督の痛快娯楽時代劇
『隠し砦の三悪人』をリメイクすると聞いて
長年、黒澤映画の熱狂的ファンでもある僕は、
気になって、気になって、仕方ありませんでした。

『隠し砦の三悪人』は
黒澤監督にとって初めてのシネマスコープ作品で、
徹底的に観客を楽しませることに徹した傑作として、
ファンの人気は、『七人の侍』や『用心棒』、
『椿三十郎』と並びます。

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ジョージ・ルーカスが『スター・ウォーズ』
(エピソード4 新たな希望)のキャラクター設定と
ストーリーの構成をこの作品から取っているのは
あまりにも有名な話です。
ルーカスは、コッポラ監督の紹介で
渡米していた黒澤監督と初めて会うことになった時に
半分本気で、著作権料を請求されるかもしれないと
心配していたと云います。


その『隠し砦の三悪人』を
新人監督で時代劇をまったく撮ったことのない
樋口監督がリメイクするってんですから
興味は湧くものの、同時にかなり無茶な企画だな、
という気がしていました。

しかも今回の主役は、
三船敏郎演じた侍、真壁六郎太ではなく、
オリジナル版の百姓コンビ、太平と又七
をモデルにした、金堀り師の武蔵(松本潤)と
木こりの新八(宮川大輔)のうちの武蔵、
松本潤くんだというではないですか。
ジャニーズ所属のタレントが主演すれば、
若い女性客を呼べるのは確かでしょうが、
前作の『日本沈没』の主演だった草 剛くんも
ミスキャストだなぁと感じていましたので、
今回もかなり不安でした。

さて、いよいよ上映開始です。

まず、物語以前に、
オリジナル版のシネマスコープが
ビスタサイズになっていたのには
激しく失望しました。(涙)
TV放送や、DVDになった時の事を考えて
ビスタにしたのでしょうが、
シネスコじゃない「隠し砦」なんて、
黒澤好きには違和感アリまくりです。

気を取り直して、本編に集中です。
冒頭のタイトルCGまではカッコよかったですが、
今更ながら、「THE LAST PRINCESS」なんて
イタいサブタイトル、誰が考えて、
誰が承認したんだよ、とも思いましたw。


でもオリジナル版のエピソードを適度に端折ったり、
整理して、格段にスピードアップさせた前半部分は、
「あれ?意外と悪くないかも。 結構いいじゃん」
と思いながら観ていました。

役者にしても
肉体を酷使して来たはずの金堀り師のわりには
身体が細過ぎる上に、変な髭面の松本潤には
かなり違和感がありましたがw、
相棒の宮川大輔の新八はもうけ役で最高でしたし、
真壁六郎太役の阿部ちゃんも
三船が乗り移ったかのような眼光で良かったですし、
長澤まさみちゃんの雪姫も(滑舌に難はあったもののw)
予想より悪くはありませんでした。
また、敵役のダース鷹山ベイダー刑部役の椎名桔平さん、
奴凧(やっこだこ)みたいな髭の甲本雅弘さんも熱演でした。


ところが、関所突破の脚色辺りから
俄然、怪しくなって来て、火祭り以降の
完全にオリジナル版とは違った展開になる
後半は、どんどん酷くなる一方でした。
あれでは、『隠し砦の三悪人』ではなくて、
角川映画の『里見八犬伝』(1983年、
深作欣二監督、出演:薬師丸ひろ子、真田広之、
千葉真一)のリメイクですよ。(苦笑)

里見八犬伝里見八犬伝
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しかもこの後半部分、
娯楽時代劇としての面白さや
殺陣の完成度では、その『里見八犬伝』にも
負けています…。

その上、あのオリジナル版の有名な名台詞
『裏切り御免!』の使い方と来たら…。


点数を付けるとすれば、
100点満点で45点というところでしょう。


まだ「これは傑作!」と断言出来る演出作はない
樋口真嗣監督ですが、今回のコレはその中でも
過去最低のデキだと思います。
正直、子供だましでクソみたいな展開の後半が、
全ての敗因ですね。
ツッコミどころだらけで評価の対象にもなりません。

脚色を担当した中嶋かずきは、
「劇団☆新感線」の人気座付作家で、
映画にもなった『阿修羅城の瞳』(これも凡作w)
の原作者でもあるそうですが、
小劇場演劇ファンには受けるホンは書けても
うるさがたの映画好きを唸らせるようなホンを書く
実力は、まったく持ち合わせていなかったようです。

オリジナル版の脚本は、
単独で執筆した作品にも傑作が多い、
黒澤明、菊島隆三、小国英雄、橋本忍という
映画史に燦然と輝く名脚本家ばかりが
四人一緒に旅館で缶詰になって書きあげています。
オリジナル版に拮抗する完成度で
まったく違った展開の後半を書くなんて事は、
余程の才能がなくては無理ですよ。


ただし、オリジナル版を見ていない、
あるいは、白黒映画、まして時代劇なんて
退屈に違いないと敬遠して見ないであろう
若い方々の感想を読みますと、
女性を中心に、概ね、好評なんですよね。
僕から見てもイケメンなw松本潤くんのファンが、
応援して書いているのかもしれませんが、
まあ、確かに、退屈しないスピーディな展開だし、
時代劇を見ていなくても分かりやすいし、
ご都合主義だらけだけど漫画チックな分、
中高生くらいだったら、喜ぶ内容なのかな。


樋口真嗣監督には、こんな
若年層に媚びた配役と内容の作品ではなく、
彼独特のビジュアル・イメージを活かして
アクションでもSFでもホラーでも
何でもいいですから、本当に自分が作りたいものを
作っていただきたいものです。
彼なら絶対にそんな企画のひとつやふたつは
お持ちのはずですよ。

今の日本映画の状況では、樋口真嗣と云えども
最後まで我を通すってのは、想像以上に難しい
のかもしれませんが、頑張っていただきたいものです。

逆に、今後もこんな映画ばかり作るつもりなら、
次からは映画館には行きませんよ。


『隠し砦の三悪人 THE LAST PRINCESS』の感想
ネタバレ注意! 『隠し砦の三悪人 THE LAST PRINCESS』

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[ 2008/05/20 12:13 ] 映画 | TB(0) | CM(3)
このコメントは管理人のみ閲覧できます
[ 2008/05/21 19:13 ] [ 編集 ]
メールアドレスがなくては連絡も出来ませんのでw、
仕方なく、こちらに書きますが、
どうやら、当初の発送予定日までに発送出来なくなったと
伝えているようです。
何かの理由で遅れてるって事ですね。

あの文面だけではよく分かりませんが、
あの「Rauchschwalbennest」 は、
現時点では「2~3日で発送」となっていますね。
でも、あれは、独アマゾンの販売ではなくて、
委託企業が販売する商品ですよ。
ショップ自体は日本への発送も行っているようですが、
送料がかなり高くつくのではないですか???

在庫ありの商品を5月10日に注文したのに、
いまだに発送されていないのだとしたら、
アカウントに入ってキャンセルすることも出来るはずです。

なお、とりあえず、発送されるまで
クレカへの請求はありませんのでご安心下さい。

ドイツ語 翻訳サイトの助けを借りてはいかがですか?
http://translation.infoseek.co.jp/?ac=Text&lng=de
[ 2008/05/22 07:07 ] [ 編集 ]
このコメントは管理人のみ閲覧できます
[ 2008/05/22 07:57 ] [ 編集 ]
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