「VPL-VW60」と「DLA-HD1」の比較デモ Cinema Kingdom Blog
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「VPL-VW60」と「DLA-HD1」の比較デモ

休日だった12日の午後、都内のショップまで
「VPL-VW60」のデモ映像を観に行きました。
(店員さんによるオフレコ情報もあり、
 店名はあえて申しません)
蛇足ですが、山手線車内のディスプレイで
安部総理の辞任表明を知り、驚きました。


平日ということもあって店内は空いていました。
デモは、完全暗室で「VPL-VW60」と「DLA-HD1」を
同一ソース、同一接続、120インチで比較出来る形で
行われていました。
予想して来たとは云え、まさに理想的な展開ですw。

都内在住の友人と、
夕方から飲みに行く約束をしていたのですが、
待ち合わせまでの約2時間ほど、店員の方とほぼ一対一で
じっくり視聴させていただきました。

VPL-VW60

DLA-HD1

結論から申しましょう。
「HD1」ユーザーの皆さん、ご安心下さいw。
「VW60」と比較しても「HD1」の画質の優位性は
揺ぎませんでした。
やはり、ネイティブ・コントラストで「15,000対1」
というのは、もの凄いアドバンテージです。
ただ、現在の価格差(約20万)も考慮しますと、
「VW60」のコストパフォーマンスの高さは驚異的
だということも、また事実です。


BSデジタル 1080i映像

デモルームに入った時は、
先客が一人いらっしゃって、店員さんと
VW60に関する質疑応答をなさっていました。

デモ映像は、BDに録画した、
1080i映像の映画とビデオ番組のクリップ集で、
接続はコンポーネントでした。
「VW60」も「HD1」も、スタンダードモードを元に
最適な画質が得られるように店側が調整を
行っています。

後で聞いたところによりますと、出力機器は
パナソニックのHDD搭載ハイビジョンBDレコーダー
「DMR-BW200」で、120インチスクリーンは、
両方ともキクチの「ホワイトマットアドバンス」
とのことでした。
また、現在の「HD1」は二代目だそうで、
ランプの駆動時間はまだ550時間程度でした。


パッと見では、コントラスト、色乗り、明るさ等、
ほとんど同じような印象で、両機の映像は
まるで姉妹機のようによく似ていました。
どちらも完成度の高い、素晴らしい映像でした。

VW60の画調は、明らかに「HD1」を意識しており、
前モデル「VPL-VW50」のフィルムライクな印象とは、
まるで違っていました。
全体に、色彩豊かで、なおかつ先鋭感重視の映像で、
フルHDモデルらしい高解像度を印象付けるものの、
人によっては映画を観るにはちょっとシャープ過ぎると
感じられるかもしれません。

これでも、『デフォルトの数値のままでは
少し輪郭が強調されている印象だったので、
調整で「25」から「10」または「5」に下げている』
とのいう話でした。
試しにデフォルト映像も見せてもらいましたが、
字幕などにごく軽いリンギングを感じました。
映画ソースであれば、最低の「0」にしても良いくらい
かもしれません。

僕は以前、「HD1」を初めて観た時の感想を
「少しカリカリし過ぎかなとも思えるシャープな映像と
高い透明度(SNの良さ)とコントラスト感が圧巻でした。
グリッドはほとんど分からず、奥行感や立体感の表現も
ちょっと次元が違う印象で、さすがという感じでした」
と書きました。
「VW60」の見た目の解像度は、その「HD1」以上でしょう。
ただ、その分、SN比(滑らかさやノイズの少なさ)では、
「HD1」にわずかに負けている感じでした。


アドバンストアイリスの精度は高いと思いました。
急に暗くなるような場面でも動作に破綻はありません。
コントラスト比は、多少黒浮きを感じたVW50と比較
しますと、劇的に改善されています。
白ピークを伸ばすと共に、黒も沈められており、
これなら暗い場面でもほとんど不満は出ないと思います。
最初にも書きましたが、ビクターの「HD1」の
ネイティブ・コントラストは、驚異の「15,000対1」です。
店員さんの解説によると、公称「35,000対1」の
「VW60」の見た目のコントラスト比は、5,000対1から
7,000対1くらいではないかとのことでした。

明るいデイシーンや、照明が明るい室内のシーン
などでは、両機のコントラスト感にほとんど差は
感じません。
むしろ、アイリス全開の「VW60」の映像は、
「HD1」の映像より明るく見え、好印象でした。

ただ、非常に暗い、夜の野外シーンのような場面では
「HD1」の良さが際立ちます。
全体のトーンが非常に暗い場面の中に
わずかな比率で明るい部分があるようなシーンでも
ハイライト部分が暗いトーンの影響を受けない為、
単に見た目のコントラスト比が高いというだけでなく、
色の再現性や階調表現も非常に優れているのです。

その点、シーン連動型の電動アイリスを搭載する
プロジェクターは、全体の暗いトーンに引っ張られ、
色や階調がその悪影響を受けてしまいます。
(暗いシーンになると、アイリスが閉じて
 明るい部分を含んだ画面全体が暗くなりますので、
 コントラスト(明暗差)感が乏しくなるだけでなく、
 色や明暗の階調の描写も正確ではなくなるのです)

「VW60」の電動アイリスは、かなり自然で
非常に良いデキだとは思いましたが、それでも
明るいシーンから急に暗いシーンになるような場面では
字幕の色温度が急に低く(青っぽい白から黄色っぽい白へ)
なったように見えました。
一方の「HD1」では、明るい場面でも暗い場面でも
字幕の白は一定のままです。

因みに、DLPプロジェクタもコントラストの高さには
定評がありますが、暗部の色や階調の表現は大の苦手で、
「HD1」とはとても勝負になりません。



それから、WOWOWで放送されたフルHD版の
『シービスケット』のクライマックのレースシーンを
観ている時に、両機の応対速度の差を感じました。
レース場の観客と柵をバックに、スローモーションで
騎手(トビー・マグワイア)を乗せたシービスケットが
走る名シーンがあります。
かなりの距離を走る、大掛かりな移動撮影ですが、
この時、「HD1」の映像のほうでは、
ゆっくりと流れてゆく観客や柵がハッキリと見えました。
それと比較すると「VW60」のほうは、
観客や柵が多少ボヤけ気味で、カメラが「HD1」より速く
横移動しているように感じられました。
これがSXRDとD-ILAのパネル本来の応対速度の差なのか、
搭載する映像処理ICの精度の差なのかは、よく分かりません。
ただ、製造コストが違い過ぎる点を抜きにしても
「VW60」単体で観ていたら、まず気付かなかったであろう
レベルでの話です。その点は、誤解なきように。


こうして約一時間、店員さんと話をしながら
BSで放送された、さまざまな高画質ハイビジョンソースで
両モデルをじっくり見比べました。
正直、たっぷり予算があるという方には
「VW60」より「HD1」をお勧めします。
あるいは、10月開催の『CEATEC JAPAN 2007』に合わせて
発表されると噂の新モデル「DLA-HD100」
(「HD1」の上級モデル。予想定価は100万を切る位
 との噂。実売価格は「HD1」の定価くらいか?)
の発売を待たれるのもよろしいでしょう。

どちらにせよ、「HD100」の発表が行われた後は、
「HD1」の売価も現在より5万前後は下がるだろう
とのことでした。
となると、「VW60」との価格差は約15万前後となります。
両機の映像に実売価格ほどの差はないと断言出来ますが、
純粋な映像の完成度で考えれば、依然として「HD1」が
一歩リードというところだと思います。



DVD 480p映像

一応、1080iでの傾向は分かったので、
次に、気になっていたDVD映像を観せてもらいました。
BDやHD-DVDなどの次世代光ディスクや、
デジタルBS放送を録画したD-VHSテープなど、
フルHDソースのコレクションも徐々に増えていますが、
まだまだ手持ちのソースの大半はDVDソフトです。
HDソースは綺麗だけど、DVD映像はソコソコ
というのでは困ります。

出力機器は、ティアックの高級ブランド、
「ESOTERIC(エソテリック)」のDVDプレイヤー
(おそらく、希望小売価格1,470,000円の「UX-1Pi」)で、
プロジェクタ側のスケーリング、i/p変換等の映像処理
をみる為に、480pで入力してもらいました。

店員さんが選んで下さったソフトは、僕も持っている
タイタニック アルティメット・エディション」でした。

出力が超高級機の「ESOTERIC」ということで、
かなり割り引いて考えなくてはならない(苦笑)かも
しれませんが、「VW60」で観るDVD映像は素晴らしい
ものでした。
ハイビジョンソースより、解像度はもちろん、
コントラスト感、色数、階調が落ちたことで、
「HD1」と「VW60」の差はかなり縮まりました。
これなら、安い「VW60」で全然OKです♪



Blu-ray Disc HDMI接続・1080p映像

最後に、HDMI接続で
BDの1080p映像を観せていただきました。

出力は先程と同じ「DMR-BW200」で、
HDMIケーブルは、(型番は聞き忘れましたが)
高級ケーブルの中でも特に評判が高い
WIRE WORLD(ワイヤーワールド)」とのことでした。

※追記(HDMIのVerについて)※
xvYCC規格を提唱したソニーのプロジェクタということで
発売前はてっきり最新の「Ver1.3a」だと思い込んで
いたのですが、その後、これは誤りだったことが
ハッキリしました。(どうもすみません。大汗)

ソニーはあえて公表しない方針のようですが、
認証が取れているということで云えば「Ver1.2a」
相当だと考えて良いようです。(「HD1」のHDMIも「Ver1.2」)

今年の新製品は、フルHD液晶プロジェクタを中心に
「HDMI Ver1.3a」を謳っているものがほとんどです。
では、対応しているから、1440pが映るのか、
Deep Colorの色彩が、正確かつ、美しく再現出来るのか
については、誰にも分かりません。
なぜなら、認証に必要なテスト信号を出力出来る機器は存在しても
Deep Colorで収録されたソフトや、
48bitで出力出来るプレイヤーやレコーダーなんて、
まだ、この世には存在していないからです。
(というか、今後、そんな規格が登場するかどうかも不明)

音声伝送とは無関係な単体プロジェクターのHDMI端子
に関して云えば、メーカーが勝手に「Ver1.3a」を名乗っても
ユーザーは検証しようがないのですから、言ったモン勝ちなのです。

現行のDVDも次世代のブルーレイ・HD DVDも8bit収録です。
解像度も最高1080pまでです。
これはHDMIが「Ver1.2」でも実質的には何の問題もない、
ということを示しています。
そして、「Ver1.3a」を謳っているプロジェクタの色よりも
「HD1」や「VW60」の色のほうが、往々にして綺麗だったり、
優秀だったりするものなのです。(苦笑)
大切なのはスペックより、実際の映像クオリティです。

初心者を中心に、どうもHDMIのヴァージョンに
必要以上に神経質になっている方が多いようです。
確かに、次世代DVD用の新音声規格を扱うAVアンプや、
BDプレイヤー・レコーダーなどの次世代光ディスク機器の
HDMI出力端子のヴァージョンは、非常に重要です。
しかし、映像伝送のみのプロジェクタに限って云えば、
現在、映写可能なほとんどのソース(次世代DVD、
デジタル放送、DVDなど)を高画質で映し出す為に、
HDMI端子が「Ver1.3a」である必要は、まったくありません。
プロジェクタにとって「HDMI ver1.3」は、
必須スペックというワケではないのです。
※追記終了※

選んでいただいたディスクは、米国盤の
「The Fifth Element (フィフス・エレメント)」
でした。(監督:リュック・ベッソン、
ブルース・ウィルス、ミラ・ジョヴォヴィッチ主演)
もちろん、あまりの画質の悪さに物議を醸した
最初期の米国BDソフトのほうではなく、今年、
リマスター仕様で再発された新盤のほうです。


フルHDモデルのHDMI接続でのBDの1080p映像を
これだけジックリ観たのは初めてでした。
いやぁ~、素晴らしいですねぇ~。

なにより意外で驚いたのは、
アナログ接続時の「HD1」と「VW60」の印象が
デジタル接続では逆転してしまったことです。

BDでも暗いシーンが多い作品を観ていたら
また違った印象だったのかもしれませんが、
「The Fifth Element」のBD映像に限って云えば
「VW60」のほうが、コントラスト感も解像度感も
色味も階調も「HD1」より好印象でした。

もしかしたら「VW60」の開発陣は、
HDMI接続を前提に絵作りをしたのかもしれませんね。
この映像だけで比較していたなら、文句無く
「HD1」より「VW60」を選ぶと思います。
「VW60」は「HDMI接続で使うのが基本!」
という結論になるでしょうかw。

※追記(HDMIとコンポーネントでの画調の違い)※
『VPL-VW60』の評判と感想」でご紹介した
SONY『VPL-VW60』アバック全店で展示開始!
という記事の写真は、BDをHDMI出力した1080p映像で、
アバック横浜店非公式BLOGさんの「VPL-VW60 展示開始!!
の「ヴィレッジ」の画像は、BSデジタル放送をBD録画した、
コンポーネントの1080i映像であると思います。
映っている作品からして、まず間違いないでしょう。

この二つの記事の写真を見比べた時に、
『あれぇ? この「ヴィレッジ」は印象が逆じゃん。
 これ、「HD1」と「VW60」の写真を取り違えて
 掲載しているんじゃないかぁ?』
と思ったのですが、あれで合っていたんですね。
※追記終了※


ただ、前モデルの「VW50」は、ランプの駆動時間が
300時間を過ぎた辺りから徐々に輝度が落ちた
とのことです。
「VW60」に関してはまだまだ未知数ですが、
店員さんによると、6日に設置した時の方が
明るかったような気がする、とのことですので、
その点だけ、ちょっと気になります。


SONY VPL-VW60
『VPL-VW60』の評判と感想
三菱 LVP-HC6000
三洋 LP-Z2000
Epson 「EMP-TW2000」、「EMP-TWD10」、「EMP-DM1」
Panasonic 「TH-AE2000」、「TH-AX200」
JVC DLA-HD100
Victor フルHD D-ILAプロジェクタ『DLA-HD1』
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[ 2007/09/14 15:58 ] ホームシアター | TB(0) | CM(1)
岩窟王さん,こんにちは。
sonyのBDレコーダーBDZ-X90は

http://www.phileweb.com/news/d-av/200709/12/19382.html
DeepColor出力も本機のみが対応している。放送波やBDの24p出力時など、あらゆるソースで使用でき、もとの各色8ビットの映像から、平坦な領域を検出、フィルターをかけることによって、滑らかな12ビットの映像を生成する。平坦でない領域にはフィルターをかけず、画のボケを抑えているという。なお、DeepColorはHDMI接続時のみ出力できる。

ということで,そうするとVW60はこの機能はダメですが,映像としてはどうなんでしょうね?
[ 2007/09/30 16:51 ] [ 編集 ]
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