蓼科・小津安二郎記念館に寄って Cinema Kingdom Blog

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映画、国内&海外ソフト、ホームシアター機器、旅行、写真、アニメ「あの花」を肴に綴る徒然雑記

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蓼科・小津安二郎記念館に寄って

先日信州に出掛けた際に
蓼科温泉を走っていると「小津安二郎記念館」
なる、小さな看板を偶然発見しました。
気になって寄り道してみると、
垣根の奥に、一見真新しい、茅葺き屋根の
日本家屋が建っていました。

小津安二郎記念館

なんと、この家屋は、
小津監督が盟友・野田高梧氏と共に
晩年の七作品の脚本を書き上げた
「蓼科の別荘」として、ファンの間では有名な
『無藝荘』を移築したものでした。
小津安二朗記念館 無藝荘 (蓼科観光協会)
小津安二郎記念・蓼科高原映画祭 --無藝荘--
小津安二郎生誕100年記念 The Yasujiro Ozu 100th Anniversary
デジタル小津安二郎
小津安二郎 - Wikipedia

残念ながら内部には入れませんでしたが、
ぐるりと周って、写真を撮らせてもらいました。







なお、小津監督が度々蓼科を訪れるキッカケとなった
野田高梧氏所有の別荘『雲呼荘』は、既に取り壊され、
もう跡形もないそうです。


小津監督と野田氏の脚本執筆場所と云いますと、
監督の自宅があった鎌倉に今も現存する旅館
「茅ヶ崎館」(※)もファンには有名です。
この旅館で、『晩春』(49)、『麦秋』(51)、
そして代表作の『東京物語』(53)といった
数々の名作が生み出されました。
※余談ですが、
 2006年公開の映画『ハチミツとクローバー』の中の
 皆で海に行くシークエンスに「茅ヶ崎館」が登場
 していました。
しかし、昭和31年頃からは「茅ヶ崎館」に代わり
この蓼科の『無藝荘』にあった離れの茶室
(残念ながら現存せず)が両氏の主な仕事場となりました。

ここから生まれた「晩年の七作品」とは、
最後の白黒作品である『東京暮色』(57)、
初のカラー作品『彼岸花』(58)、『お早よう』(59)、
世界屈指の名カメラマン・宮川一夫氏と組んだ
唯一の大映映画『浮草』(59)、『秋日和』(60)、
宝塚映画・東宝制作の『小早川家の秋』(61)、
そして、遺作となった『秋刀魚の味』(62)です。
(『浮草』と『小早川家の秋』以外は、全て、松竹大船制作)
いずれも上品で明るい、喜劇の要素を持つホームドラマに
仕上がっています。


そんなこんなで、ここ数日間、
手持ちのDVD BOX『小津安二郎 DVD-BOX 第一集』で
晩年の小津作品をプロジェクタで観返していました。
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秋刀魚の味

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このところ、邦画では、
小津監督とほぼ同時代に活躍した女性映画の巨匠、
東宝の成瀬巳喜男監督作品などに浮気していて、
小津作品を観たのはかなり久々だったのですが、
どれを観ても上品で清潔でモダンで美しい「小津世界」。
やはり良いですねぇ~。

特に女優さんたちが圧倒的に素敵…♪
神々しい山本富士子、綺麗で上品な司葉子、
オキャンで可愛い岡田茉莉子、初々しい岩下志麻…。


小津安二郎監督自身は、
戦前のサイレント時代から映画を撮っていましたが、
その才能が開花したのは、なんといっても
『晩春』以降の戦後作品だと思います。
どれも傑作、秀作揃いですが、
個人的には晩年のカラー作品が特に好きです。
(子供とテレビが主役の『お早よう』は除いてw)

監督が好きな赤が綺麗に出るようにと選ばれた
ドイツの「アグファカラー」が「小津の色」となりました。
監督のカラー作品は、どの場面にも
ご自分がお好きな「赤」(と「黄色」)が入っていて
それがとても良いアクセントとなっています。

六本のカラー作品の中で甲乙付けがたいのは、
『彼岸花』(58)、『秋日和』(60)、
『小早川家の秋』(61)、『秋刀魚の味』(62)
辺りですが、強いて一本選ぶとすれば、
豪華な豪華なオールスターキャストで、
(出演:原節子、司葉子、新珠三千代、宝田明、
 団令子、小林桂樹、森繁久彌、中村鴈治郎、
 白川由美、浪花千栄子、杉村春子、ほか)
大船ものとは、一味違った感覚がある
『小早川家の秋』でしょうか。
でも、本家松竹の『彼岸花』(58)も
『秋日和』(60)も遺作の『秋刀魚の味』(62)も
それぞれに良いところがあるので、
非常に迷うのですが…。(苦笑)

この『彼岸花』から『秋刀魚の味』までの
4本の大船作品のキャストと設定で
特に昔から大好きなのが、
主人公・佐分利信(『秋刀魚の味』では笠智衆)と
その悪友である中村伸郎と北竜二の三人組オヤジたちの
会話であります。毎回、ついニヤケて観ています。

秋日和

それぞれに妻子を持ち、
それなりの社会的地位もある初老の男たちが、
竹馬の友だけで会う酒の席では
ついつい色っぽい馬鹿話に終始してしまうw、
それが男の可愛さなのですよ、女性の皆さん!w
でもまあ、現実の僕と悪友達の会話は、
あんなに上品でも遠まわしでもなく、
もっと露骨で、より攻撃的ですけどねw。(汗)


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[ 2007/08/14 15:06 ] 旅行・聖地巡礼 | TB(0) | CM(0)
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