リトル・ミス・サンシャイン Cinema Kingdom Blog
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映画、国内&海外ソフト、ホームシアター機器、旅行、写真、アニメ「あの花」を肴に綴る徒然雑記

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リトル・ミス・サンシャイン

6月に購入したDVD(+BD+HD DVD)」の続きです。

「リトル・ミス・サンシャイン」は米国盤を買っていたので
国内盤まではいいかとも思ったのですが、
スコセッシへの同情票がなければ、
「ディパーテッド」に換わってオスカーの作品賞を
獲得していたかもしれない作品ですし、
日本語字幕、日本語吹替でも楽しみたくて買ってみました。

リトル・ミス・サンシャイン リトル・ミス・サンシャイン
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10点満点で評価するとすると、85点くらいでしょうか。


ロードムービーは数多いですが、
一家揃ってのロードムービーってのは、意外と少なくて、
(最近では、日本ではビデオスルーだったコメディ映画、
 ロビン・ウイリアムス主演の「RV」なんかがそうでしたが)
あまり作品名が浮かんで来ません。
他にもあったかなぁ…。

この作品に登場する一家は、
一攫千金と名声を夢見る父親、心優しいが事なかれ主義の母親、
無邪気で純真だが自分を美人だと思い込んでいる幼い娘、
ニーチェに傾倒し誰とも口を利かない息子、
失恋して自殺未遂をしたホモの叔父、
いまだにヒッピー気分で薬中のエロ爺いと、変人ばかりで
アメリカ的な「幸福な家族」という価値観からは、
かなりズレた人々です。
そんな一家が、娘の「美少女コンテスト」出場のため、
オンボロ・ワゴンでアメリカを横断することになります。
そして、この旅を通して、それぞれが
否応なく現実に向き合わざるを得なります。
そしてクライマックスでは、実は偽善的で醜悪でしかなかった
「美少女コンテスト」に、一家揃って「痛快な決別」を告げて、
人としての、家族としての絆を取り戻す、というお話です。

まあ、こんな風にあらすじをご紹介しますと、
シリアスで重い映画だと勘違いされるかたも
いらっしゃるかもしれませんので、念のため書きますが、
この映画は笑って泣ける、心温まる系のコメディですw。


この作品で描かれている「美少女コンテスト」
(リトル・ミス・サンシャイン)は、
「アメリカ的価値観」のメタファーなのでしょう。
9.11.以降のアメリカ人の中に、重く静かに沈殿して来た
オリ(滓)みたいなもの、あるいは、
世間に漂う気分、取り巻く空気みたいなものを
アメリカのインテリ映画人達は、うまく作品に取り入れて、
がんじがらめになって、カサついている人々の心を
癒したり、浄化させようとしている感じが、とてもします。
この感じは、昨年のオスカー作品「クラッシュ」
を観た時も感じましたが、この作品を観た時も
そんな監督、脚本家たちの意図を強く感じました。

日本でも「勝ち組・負け組」なんて言葉が流行っています。
この概念からすれば、僕を含めて庶民の圧倒的多数は
負け組に属していることになるのでしょうが、
だからこそ、この「リトル・ミス・サンシャイン」を
素直に受け入れられる下地が、日本人の観客の中にも
存在しているはずだと思います。
『ぴあ』の劇場出口調査、満足度ランキング第1位、
『東京国際映画祭』観客賞ほか3冠達成、等の結果は
その現れなのでしょう。


昔から、ほとんどのロードムービーは、
負け組に属している人々の旅を描いています。
そこには笑いと涙、悲哀と哀愁、憤りに労(いたわ)り、
そしてなにより、情愛による「癒し」があります。
だからこそ、負け組の代表者である寅さんが主人公の
「男はつらいよ」シリーズが、(BS全作放送もあって)
近年、再評価される結果となっているのでしょう。
そういえば、山田洋次監督の代表作は
やはりロードムービーの『家族』、
『幸福(しあわせ)の黄色いハンカチ』でありました。
※あっ!そうだ! この『家族』は、まさしく、
「一家揃ってのロードムービー」の代表作でもありました!


個人的には、ロードムービーと云いますと、
(歳もあるでしょうがw)70年代、80年代の作品が
特に印象に残っていますねぇ。
今、パッと思い浮かぶのは、
『スケアクロウ』、『さらば冬のかもめ』、
『ペーパームーン』、『パリ、テキサス』などでしょうか。

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長くなったので、他の作品については、またにします。
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[ 2007/07/02 16:05 ] DVD、BD、HD DVD | TB(0) | CM(0)
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