PS3のファームアップ後の印象については
「
PS3のバージョン1.8について追記」で書きましたが
その後、10枚単位のDVDを再生してみて、
始めとは違う印象を感じましたので、改めて、
再検証の結果を綴ってみたいと思います。
以下は全て、720pのDVD映像の印象です。
(PS3自体は1080i、1080pへのアップスケーリングも可能)
> 基本的には、コントラストの高い、
> クッキリ、ハッキリした映像という印象を持ちました。
数十枚のDVD映像を観てみた結果、
高いコントラスト感はそのままでも
「クッキリ、ハッキリ」というのは
ちょっと正確ではなかったなと感じています。
逆に、どちらかというとシャープさよりもSN比重視の映像で
基本的な輪郭描写はソフト傾向のようです。
ただ、それもあって輪郭に乗るリンギングはとても少なく、
全体にスッキリとした、いかにも映画らしい自然な描写
になっています。
「リンギングは少ないが、ややソフト傾向」というのは
480p再生時にも感じられた印象ですが、
720pのドット・バイ・ドット表示(オーバースキャンの
キャンセルが必要)になったことにより、
480p入力時よりは、クッキリした印象になりました。
その為、全体のバランスは良くなったと感じております。
手持ちのプロジェクタ「XV-Z3000」の画質調整メニュー
にある「シャープネス」は、元々、シャープにするほど
ノイズも目立ってくるような弊害が少なく、
良質な効果が得られると思っています。
それもあって、PS3との組み合わせでは、
字幕がクッキリしてくるプラス15以上(MAXは+30)にしても
まったく破綻がない映像になっています。
つまり、画質調整次第で「クッキリ、ハッキリ」した映像にも
充分、追い込めるというワケです。
> 高画質なDVDソフトとの組み合わせでは
> 手持ちのDVDプレイヤー「YAMAHA DVD-S1700」より好印象
片面一層の古い映画などの場合、ブロックノイズなど
圧縮に伴うMPEG系のノイズはソコソコ見えますが、
それはDVDに収録されている映像に対する忠実度が高い証であって
元から高画質な最新映画に関しては、その手のノイズも
ほとんど気になりません。
> 「男はつらいよ」のように、ブロックノイズを始めとした
> 各種ノイズが目立つDVDを再生しますと、ノイズもクッキリw
> 映し出してしまいます。
「各種ノイズ」、「ノイズもクッキリw」という部分が
誤解を生むかもしれませんので、改めて触れておきますが、
ジャギーやクロマエラーは気になりませんし、
暗部のマクロブロッキング・エラーもほとんどありません。
また、フィルムグレイン(フィルムの粒子感)も綺麗に均されて
全体的には非常にクリーンな印象になっておりますし、
カラー系のノイズも少なく、色の純度、階調性は
かなり優秀な部類だと思います。
この辺りは、アップスケーリング機能の調整に、
アニメを使ったことの効果なのかもしれません。
> モアレノイズなどもわりと見えるので
> 「REALTA」や「Reon-VX」ほどの性能はないようです。
> ただ、字幕のコーミングは気になりませんでした。
モアレノイズは確かによく見えるのですが
これは今後の改善に期待しましょう。
また、上でも云っている通り、字幕のコーミングは
その後もまったく感じません。
数十枚のDVDで再検証を行った結果、
手持ちのDVDプレイヤー「DVD-S1700」に搭載の
ファロージャ「DCDi」(FLI2310LF)より、
総合的な映像処理能力は上だと感じています。
今後、「DVD-S1700」は、北米盤の再生中心に
使うことになるでしょう。
確かに「REALTA」や「Reon-VX」の性能には
まだ一歩及ばない印象ですが、それらが搭載された
プレイヤーの価格と、PS3の価格(5、6万)を
比較して考えますと、単にDVD再生に限って考えても
驚異的なCPだなぁと、改めて感じました。
少なくとも画質面では、同価格帯のプレイヤーと同等か
それ以上だと思います。
その上、更なるファームアップで、より高画質で多機能な
プレイヤーになる可能性も高いのですから
「ちょっと高いなぁ~」と様子見をしていた方も
そろそろ購入に踏み切られてはいかがでしょうか。
●関連記事「PS3 バージョン1.81」
http://gank2o.blog5.fc2.com/blog-entry-347.html
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