赤い「千と千尋の神隠し」と鈴木敏夫氏 Cinema Kingdom Blog

赤い「千と千尋の神隠し」と鈴木敏夫氏 Cinema Kingdom Blog

映画、国内&海外ソフト、ホームシアター機器、旅行、写真、アニメ「あの花」を肴に綴る徒然雑記

2005 02123456789101112131415161718192021222324252627282930312005 03
HOME > スポンサー広告 > 赤い「千と千尋の神隠し」と鈴木敏夫氏HOME > 王国伝言板ログ > 赤い「千と千尋の神隠し」と鈴木敏夫氏

スポンサーサイト

上記の広告は1ヶ月以上更新のないブログに表示されています。
新しい記事を書く事で広告が消せます。
[ --/--/-- --:-- ] スポンサー広告 | トラックバック(-) | コメント(-)

赤い「千と千尋の神隠し」と鈴木敏夫氏

2007年2月 BBS閉鎖に伴い転載

赤い「千と千尋」 鈴木敏夫氏 2002/10/24 17:24

千と千尋の神隠し - Wikipedia
 「DVDの「赤い映像」問題」


月刊誌「HiVi」の11月号に、「千と千尋の~」DVDの色調が
問題になって以来、初めてこの件に答えた
「スタジオジブリ」の鈴木敏夫氏のインタビューが掲載されました。

多少、時間が経って一見沈静化したかと思われたこの問題ですが、
dvd catalogのソフトウェア掲示板では、このインタビューの内容
を巡って、また議論が再燃しています。
このようなBBSの議論にはよくあることですが、
延々水掛け論を繰り返したり、見当外れの例えが混乱に拍車を掛けたりと
なかなか微笑ましい光景で御座います。(笑)

そんな中、昨日深夜にdvd catalogのソフトウェア掲示板に投稿した
僕の記事をこちらにも転載しておきたいと思います。
映画マニアにはちょっと時代錯誤で、
幾分、妄想が入ったプロデューサー絶対論・盲信論が
話題の中心のスレッドでしたので、鈴木敏夫氏の簡単な経歴と
HiVi誌において発表された内容を整理する意味で書きました。

=========================================================

スレッドの本筋からは少し脱線するかもしれませんが、
鈴木敏夫氏の経歴をご紹介しておきます。


72年慶応大学文学部卒業後、徳間書店入社。週刊誌の編集者を経て
78年、アニメーション雑誌「月刊アニメージュ」の創刊に参加。
「月刊アニメージュ」の副編集長、編集長を務めるかたわら、
84年「風の谷のナウシカ」の製作に関わったことで
85年のスタジオジブリ設立に参加。(89年からスタジオジブリの専従)
86年の「天空の城ラピュタ」から全ジブリ作品のプロデュースを
手がける。
スタジオジブリ事業本部本部長。徳間書店(株)常務取締役。


個人的にはこの問題が表面化する前から
鈴木敏夫氏のことは知っておりました。
宮崎監督の右腕として知られる名物プロデューサーですからね。

彼の場合、プロデューサー(最高製作責任者)といいましても
かつて、米国映画界がスタジオシステムに支配されていた頃の
「ハリウッド・タイクーン」と呼ばれた権力者
(デヴィッド・O・セルズニックなど)としての
映画プロデューサー達とは、かなり様子が違います。

スタジオジブリは徳間書店の出資による子会社で
「もののけ姫」以降は徳間に吸収合併されて、
現在は徳間書店の一事業部という位置付けになっています。
実質的には別組織の会社ですが、徳間の経営状態の悪化もあって
そういう位置付けになったものと推測されます。
月刊「アニメージュ」の編集長だった鈴木敏夫氏は、
宮崎監督の強い薦めで映画製作の世界に入りましたが、
実際は、単なる徳間書店内の移動で「スタジオジブリ」に
出向した訳です。
ジブリの功績で現在は徳間書店の常務取締役となっておりますが、
確か宮崎監督も同様に、肩書きとしては徳間書店常務取締役だったと
記憶しています。
もちろん、「スタジオジブリ」の全事業の最高責任者は
徳間書店社長の松下武義氏であります。


HiVi11月号の鈴木氏インタビューから明らかになった主な事柄。

「千と千尋の神隠し」のディスク製作における実務面の責任者は、
スタジオジブリ事業本部 事業開発担当課長の川端俊之氏。
本編製作中の監督の色に関する意図を反映すべく、
通常は行わないが、NTSC上でも、さらに色調整もし(と指示し)、
最終的な確認とGOサインを出したのは鈴木敏夫氏。
宮崎駿監督は、DVDの試作版をチェックしていない。
マスコミに騒がれた後に全関係者(監督が含まれていたかは不明)に
集まってもらい、再調査を行った。
その結果、DVD「千と千尋の~」の製作過程ににおいて、
何ひとつ誤りはなかったということがハッキリしたので、
公式見解として、「現状で最高品質のものを出しました」と
アピールした。
ただ、世の中にあるテレビの画質があまりに千差万別なので、
正直、私たちのこだわりが正しく認識されないこともあるんだと
米国盤の大元のハイビジョンマスターは日本盤と同じだが、
色温度6500KのアメリカにおけるNTSC規格に合わせて、
当初の意図にできるだけ忠実に再現できるよう努力する。


個人的には鈴木氏のインタビュー内容は予想範囲のもので
スタジオジブリ事業本部本部長で
徳間書店常務取締役としての立場からして
そう云うしかないわなぁ~、という感想でした。


★補足
HiVi8月号の特集記事から明らかになった主な事柄。

オリジナルマスターの色は、撮影監督・奥井敦氏が使っている
バルコ製マスターモニターを基準として決められており、
DVD用マスターに変換した場合でもそれと同じ色を再現しなければ
ならなかった。
そこで奥井氏の立ち合いの下、全編に渡って色調の調整が
行われている。
このハイビジョンマスターを480/60iにダウンコンバートして
DIマスターテープ(スクィーズ収録/平均転送レート6.45Mbps)が
完成した。このDIマスターは色温度9300Kで作成されている。

=========================================================

2007年2月 転載に伴い追記

結局、いまだにこの問題の真相は藪の中です。
しかし、個人的には、
「映画の色調を基準に」という宮崎監督の要望を受けて、
「色温度9300Kで製作されたDIマスター」の色調を
フィルムの色温度である「6500K」に近い色調になるように
指示した鈴木プロデューサーの勇み足と、その指示に
盲目的に従って再調整したDVD製作スタッフが、
その原因であったのだろうと想像しています。
9300Kの色調を6500Kの色調に似せるには
映像全体に赤味を加えるのが一番簡単だからです。

こんなことをしてしまったら、色調の再現性が低い
低品質のTVを使っている一般人はごまかせても、
高品質なTVやプロジェクタにこだわるAVマニアや
アニメマニアは、とてもごまかしきれません。
案の定、DVDが発売された途端に、マニアを中心に
「紅い、赤い」と大騒ぎになりました。

しかし、メーカーやジブリとすれば、
返品交換に応じる、などということになれば、
コスト的に利益が吹っ飛びかねない事態ですの
「不良品」などとは死んでも認めるわけには行きません。
で、「あれは不良でなくて仕様」という
恥知らずな言い訳がなされることになりました。

僕個人もこの「赤い、千と千尋の神隠し」のDVD
は予約購入して持っていますが、鑑賞するのは、
もっぱら、第75回アカデミー賞の長編アニメーション賞
を獲得後に発売された、「赤くない」北米盤
(「SPIRITED AWAY」)のほうです。(苦笑)
関連記事
スポンサーサイト
[ 2007/02/24 07:47 ] 王国伝言板ログ | TB(0) | CM(0)
コメントの投稿













管理者にだけ表示を許可する

上記広告は1ヶ月以上更新のないブログに表示されています。新しい記事を書くことで広告を消せます。