「ハンニバル」雑記集成 Cinema Kingdom Blog

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映画、国内&海外ソフト、ホームシアター機器、旅行、写真、アニメ「あの花」を肴に綴る徒然雑記

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「ハンニバル」雑記集成

2007年2月 BBS閉鎖に伴い転載

■「ハンニバル」雑記集成 2001/05/15 15:38

●「2001/04/12」の投稿から修正の上、転載



監督:リドリー・スコット
原作:トマス・ハリス
出演:アンソニー・ホプキンス、ジュリアン・ムーア、
   レイ・リオッタ


「ハンニバル」を観て来ました。
サイコ・ミステリーとしてサスペンス描写の多かった前作より、
今回はホラー的描写が目立つ分、怖いシーンや
気分の悪くなるシーンがありますが、基本的にこれはレクター博士の
片思いを描いた、風変わりな恋愛映画です。


賛否両論あるようですが、個人的にはとても良かったです。
今まさに円熟の極みにあるリドリー・スコットの演出は
風格たっぷりで淀みや隙がありませんし、
フィレンツェのシーンを中心に、彼らしいウェットで
陰影の濃い、深みのある映像美が素晴らしかったです。
特に、フィレンツェでの夜の雑踏シーンは、
「ブレードランナー」や「ブラックレイン」のセルフパロディかと
思わせるほど、スコットらしい映像になっていました。(笑)
撮影監督は『グラディエーター』に引き続き、ジョン・マシソンが
担当しています。

ジョディ・フォスターに変わってクラリスを演じた
ジュリアン・ムーアの演技も想像以上に違和感がなかったです。
ラストの宴でのアルマーニのドレス姿は、かなりセクシーで
美しく、ゲイのジョディでは出ない魅力があったように思います。
この配役には大納得です。

それから、貴族出身のイタリア人刑事を演じた
ジャンカルロ・ジャンニーニが良かった!
ルキノ・ヴィスコンティ監督の「イノセント」に主演した名優ですが、
あの頃とあまり印象が変わっていませんでした。

原作の刈り込みは的確で、脚色は大成功(*)だったと思います。
さすがに「シンドラーのリスト」でアカデミー賞を受賞した
スティーブン・ザイリアンの仕事です。見事なもんでした。
原作から大きく変更されたラストは、トマス・ハリスをして、
「原作を越えた」と言わしめたといいますが、
論議を呼んだ原作版に比べて、博士の心情がストレートに伝わり、
納得出来る結末だと思いました。
ただ、その後の種明かしがちょっとそっけないのが気になりましたが....。
でも、充分、おすすめ出来る作品になったと思います。


*転載にあたり追記
(次の投稿でも述べていますが、ちょっとほめすぎた感あり。
 「概ね的確」くらいが妥当でしたか)



■「2001/04/12」の投稿から抜粋


>賛否両論の「ハンニバル」、岩窟王さんのレビュー読んで
>一安心♪出来れば金曜までに行きたいです。(ハミルトンさんの投稿より)

僕の感想なんてそんなに当てにならないと思いますが....。(汗)
ネガティブな感想は概ね、「原作と違いすぎ、原作の方が良い」、
「『羊たちの沈黙』と印象が違いすぎ」、「ジョディが出ていない」
などの意見が多いようですね。
でもこの原作は、いままでのハリスの小説に比べると
出来はいまひとつだったと思っています。
もちろん両者はちょっと傾向が違う小説ですが、
歴史的傑作だった「羊たちの沈黙」には遥かに及ばない感じです。
前作に比べ、新作は全体的にグルメ小説か、薀蓄小説のようですし、
レクターの超人ぶりに内容が偏りすぎていたように思います。
クラリスが「フランケンシュタインの花嫁」となってしまう
問題のラストも「おいおい、じゃ、前作のクラリスは何だったんだよ」
と思いましたしね。

ただ、原作にあったレクター博士の幼少時代の悲惨な記憶(トラウマ)
の部分が映画ではそっくりカットされてしまった点は、
僕もちょっと残念でした。
あの部分があったことによって、超人的怪物となった人間に
どんな背景があったかが、かなり垣間見えたですからね。
クラリスに対する心情の核にもなっている訳ですし、
この部分は残してほしかった気もします。


ジョディが出ていないという点ですが、
ディノ・デ・ローレンティス氏が自ら内情を暴露しているように
これは単に「金」の問題です。
ジョディは原作のラストを気に入っていなかったものの
総収入の15%の歩合収入と2000万ドルの出演料を条件に
出演を検討していたようです。
しかしその時点で興行からの歩合収入は、
トーマス・ハリス(原作者)、ディノ・デ・ラウレンティス(製作者)、
アンソニー・ホプキンスの 3人で分配されることが既に
取り決められていました。
それでディノ氏はジョディのエージェントに、「ジョディ・フォスター
によろしく。さようなら」と答えたと言います。(笑)
ディノ氏はさらに
「脚本が良ければ、僕がクラリスを演じても問題ないよ」と語ったとか。
さすがに百戦錬磨の大プロデューサーです!(爆)
因みに主演のふたりのギャラは、ホプキンスが1000万ドルで、
ジュリアン・ムーアは300万ドルだったと噂されています。
ちょっと、ムーアのギャラは安すぎる感じですね。


意外と、「アンソニー・ホプキンスは、原作のハンニバルと
イメージが違う」という意見は見られず、逆に絶賛の声が多いですね。

実は当初、「羊たちの沈黙」のレクター博士はジェレミー・アイアンズ
にオフォーが行ったのですが断られ、その後、ホプキンスに決まった
と言います。
アンソニー・ホプキンスは前作でオスカーを獲得する、
素晴らしい演技を見せたわけですが、公開時既に「レッド・ドラゴン」
と「羊たちの沈黙」の原作を読んでいた僕は当時、
「あのイギリスの小男がレクター???」と思ったのを覚えています。
それまでのアンソニー・ホプキンスの作品での印象は、
かなり地味なものでしたから。

個人的には今でもレクター博士を演じるのに相応しかったのは
ジェレミー・アイアンズの方だったと思っています。


Jeremy Irons (運命の逆転)

彼もイギリス人ですが、知性やクールな渋さ、ダンディさ、
定評ある演技力など、多くの点でアンソニー・ホプキンスに
勝るとも劣らない優れた俳優です。
このところ作品的に恵まれていませんが、
傑作「戦慄の絆」や、その存在感で凡作を救った「運命の逆転」
の演技、風貌は、いまだに忘れがたいものがあります。
(彼はこの作品で1990年度(第63回)のオスカー主演男優賞を
 獲得しています)


話は「ハンニバル」に戻りますが、
それにしてもあの大富豪の復讐鬼、メイスンの豪邸は凄かった!
映画に登場する豪邸はたくさんありましたが、
アメリカでもトップクラスの大金持ちがどんな生活をしているかが
こんなに如実に感じられる屋敷の映像はなかったように思います。



■「2001/04/13」の投稿から抜粋


>グロとか残酷とか言われてますが、確かにそういう部分はあるのですが
>原作を読んでいるとさほどショックは受けないと思いました。
(いーさんの投稿より)

原作に比べて、全体的に残酷度はかなりトーンダウンしていたように
思いました。
映画版のハンニバルはけっこういいヤツに見えます。(笑)

>・・・それにしても、
>ゲーリー・オールドマンの必要性ってあったのかなぁ?(謎)
(いーさんの投稿より)

あれは本人は完全にカメオ出演のつもりだったようです。
出演の条件が「名前を出さないこと」だったとか。
それなのに、それをすっかり忘れていたディノ・デ・ラウレンティス氏
が、フィレンツェで行った撮影開始時の記者会見で、
「今日は来ていませんがゲーリー・オールドマン氏も出演します」と
言ってしまったらしいんですね。(笑)
当然、オールドマン側は激怒したらしいんですが、
クレジットに名前を出さないと言う条件(*)で出演したようです。
回想シーンにだけ、チラッと素顔で出ていましたね。
個人的には彼の出演はハマッテいたと思います。
顔は隠れても演技力は必要とされる役だと思いますので。

*転載にあたり追記
(劇場で再見時に確認したところ、オープニングに名前はありませんが、
 エンド・クレジットには表記されていました。お詫びして訂正致します)


>これは私の個人的感想ですが、このラストの展開。
>さらなる続編への序曲ともなるなぁ。。と。
>あの決断があってこそ、クラリスの気持ちが原作の結末の
>様に変化する とも思えたりして。。
(いーさんの投稿より)

なるほどぉ~、なかなか鋭いご意見ですねぇ~。
とりあえず、シリーズの3作目は「レッド・ドラゴン」のリメイク
(*'86年に製作されたマイケル・マン監督作品
 公開時邦題『刑事グラハム 凍りついた殺意』
 ビデオ時邦題『レッド・ドラゴン レクター博士の沈黙』)
らしいですよ。
これは『羊たちの沈黙』の数年前の話で、レクター博士は
既に服役していてます。ホプキンスを主役に持って来るためには
原作にかなり手を入れなければならなくなるでしょう。

*転載にあたり追記
(若い頃のハンニバルにジュード・ローが配役されるとの噂もあります)


>私はホプキンスのレクターがいいです。
>でも「羊たち・・」より超人的雰囲気が減ってるように感じました。
(いーさんの投稿より)

なんか軽いんですよね。
まあ、自由を謳歌している開放感、とも取れるのですが.....。
この辺りは、前作のラストの後姿の雰囲気と通じる部分が
あるのかもしれません。(そこまで計算していたら脱帽!)

でも、全身が映るシーンだといきなり小太りの小男になってしまい
ちょっとゲンナリしてしまうんですよねぇ。
あの誘拐シーンの無様さなんかは笑えますもの。
しかし、殺人シーンの「豹変する顔」の凄さはさすがでした。




■ネタバレ注意!■
飛行機の彼の周りにアジア人しか居なかった点で
レクター博士の新たな逃亡先は日本らしい、との噂があります。
あの少年はどう見ても日系人には見えなかったので
定かではありませんが、映画オリジナルの続編が作られるとしたら
日本を含むアジアのどこかが舞台となるかもしれませんね。



■「2001/04/19」の投稿から抜粋

>>「ハンニバル」
>原作を未読の方は、この映画のラストのアレが酷すぎると感じる人が
>多いと聞いてます。実は私、あのシーン、原作でわかっていたので
>ちゃんと観てません。
(いーさんの投稿より)

leeさんも食欲激減だったと書いていましたね。(笑)
あれでも原作に比べるとかなりソフトタッチなんですが。



●ネタバレ注意!●


>それにしても、あの手錠、一体どこから出てきたの?
(いーさんの投稿より)

そりゃ、ちゃんとどこかに隠し持っていたのでしょう。
下着の中とか、ストッキングのガーターベルトに挟んでいたとか。
あの晩餐シーンの前にあった、クラリスが朦朧としながら起き上がる
シーンで、寝台脇のテーブルに着ていた衣服と一緒にちゃんと
手錠が載っていましたよ。

*「ハンニバル」を再見後の 2001/04/20 の投稿から
と書きましたが、クラリスは生足(笑)でした。
となると、やはりパンツの中でしょうか。(笑)
それから「寝台脇のテーブル」とあるのも誤りで、
あれは2階の階段脇のおどり場にあるテーブルでした。
結構、勘違いして覚えているもんですね。
* 2001/04/20 の投稿からの抜粋終了


>あのドレスを着せたのは、レクター博士?
(いーさんの投稿より)

それは当然そうでしょう。
つまりレクター博士は裸のクラリスを見ていることになりますね。
まあ、銃創の手当てもしているんですから、医者として
患者を裸にしたのは当然ですが。


>確か・・
>メイスンにも妹がいたんですよね?(あの話はどこへ行くの?)
(いーさんの投稿より)

マーゴですね。
あのキャラがカットされたことによって、メイスンの極悪人ぶりが
ちょっと希薄になってしまいました。
しかも、メイスンの最後のシーンも多少説得力を欠いたものに....。
あれはマーゴがレクター博士の助言に従って、積年の恨みを晴らす
と同時に、彼の遺産も奪うというプロットでしたからね。
あの助手だか弁護士だか医師だかの「付き添いの男」が手を下す
という変更には、あまり背景と必然性を感じませんでした。


●ネタバレ終了●
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[ 2007/02/22 07:38 ] 王国伝言板ログ | TB(0) | CM(0)
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