すでに「
いよいよC2fineパネル搭載機が登場か」
の中でも触れていましたが、ついに8月22日、三菱より
DLPの720pモデル「LVP-HC1100」と「LVP-HC3100」、
LCDの1080pモデル「LVP-HC5000」の発表がありました。
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ニュースリリース●
ニュースリリース●
三菱電機ホームシアター用プロジェクター「LVP-HC1100」は、新開発のDarkChip2ベースの
0.62型WXGAチップを搭載した、「HC3000」の廉価モデルで、
「LVP-HC3100」の方は、従来の0.65型WXGAチップを
「.65 WXGA DarkChip3」チップに置き換えて、
カラーホイールの回転数を4倍速と5倍速から選べるようにした
「HC3000」の改良モデルといった感じです。
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TI、新720p DLPチップ「.65 WXGA DarkChip3」発表この三機種の中でも一番の注目は、
1080p液晶プロジェクタの「LVP-HC5000」でしょう。

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Impress AV Watch
「三菱、フルHD解像度の液晶プロジェクタ「LVP-HC5000」
-実売45万円で10月発売。D6/C2FINEパネルを搭載」 ●
Phile-web 「三菱、フルHDパネル搭載の液晶プロジェクター
「LVP-HC5000」を発売」●
ITmedia +D LifeStyle:
三菱、実売45万円のフルHDプロジェクター「LVP-HC5000」世界で初めて、0.74型1,920×1,080の「C2FINE」
(クリスタルクリアファイン)D6世代パネルを搭載して、
液晶の主な欠点であった縦縞ノイズと黒浮きを解消し、
ネイティブ・コントラスト比で2000:1、
オートアイリス利用時のコントラスト比10000:1
を実現しているそうです。
また、光学1.6倍電動ズームと
上下75%、左右5%のレンズシフトを搭載して設置性も充分です。
動作音は驚愕の19dB(!)で、ランプ寿命も従来より
1000~2000時間は長い、5000時間とのことです。
この内容で45万前後という予想価格なのですから、
売価でも100万前後はするDLPやLCoSプロジェクタの1080p機
と比較するとかなり魅力的な価格設定です。
数ヶ月すれば、30万円台になることは
ほぼ間違いないでしょうでしょうし、
これで価格で二の足を踏んで来たマニア層も
一気に1080p化でしょうか。(笑)
■LVP-HC5000のその他の主な仕様
外形寸法、334(幅)×125(高さ)×352(奥行き)ミリ。
重量5.6キロ。入力端子:HDMI、DVI-D(HDCP対応)、
コンポーネント、S端子、コンポジット、D-Sub15ピン。
驚いたのが、映像の要となるI/P変換・スケーリング用に
シリコンオプティクス社の専用IC「Reon-VX」を採用して来た
ことです。(三菱さんは、マニア心をくすぐるのがウマイ!)
シリコンオプティクスの「Reon」と云えば、
ヤマハのプロジェクター「DPX-1300」や
デノンの高級DVDプレーヤー「DVD-A1XVA」(I/P変換部)、
「DVD-3910」に搭載されている同社の10bit I/Pコンバーター
「REALTA」の廉価バージョンになります。
デノンのDVDプレーヤーでは「DVD-2910」に搭載されており、
基本的な性能は「REALTAとほぼ同等」と云われています。
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ITmedia +D LifeStyle:
画質を改善するビデオプロセッサたち (1/2)低コストゆえに、I/Pコンバーター・スケーラーとして
圧倒的なシェアを誇る「ファロージャDCDi」の映像に
不満のある方、飽き足らない方には、朗報でしょう。
これに対抗して、
松下から出ると噂の1080p機「TH-AE1000」(?)には
DVD/HDDレコーダー・ディーガの高級機で高評価を得た
「美画質エンジン」をぜひ搭載してもらいたいものです。
美画質コンバーターは、I/P変換、スケーラーの完成度では
世界一、という噂もありますので。
今年の秋の液晶プロジェクタ(LCD)の新製品は、
価格帯別に解像度とパネルの世代が二分化され、
720pはD5、1080pはD6のC2FINE
と云う流れになるのかもしれません。
あるいは、「パネルの世代交代は2年毎」という
従来のパターンを破って、720P機のパネルも
「D6・C2FINE」化されるのでしょうか???
いや、もしかしたら、LCDの主力機は一気に
D6・C2FINEパネル搭載の1080pモデルに移行し、
一方の720pモデルは更なる低価格化が進んで、
現在の一部の480pモデルのように、単純な廉価版、
エントリークラス機という位置付けになるのかもしれません。
この辺りも含め、各社の製品発表が大いに楽しみです。
0.95インチのフルHDチップを搭載した単板DLPプロジェクタ
では、定価189万のマランツ「
VP-11S1」に続き、
10月にはシャープから「
XV-Z21000」が発売されます。
しかし、これも希望小売価格が1,312,000円とあっては、
なかなか売れないでしょう。
DLPチップは高解像度のままの小型化が難しいので、
多くのフルHD DLPプロジェクターは、主に価格競争の面から
淘汰され、いずれは消滅して行く運命だと予想しております。
今回、低コストのままで、画期的な高画質化を成し遂げた
フルHD「C2FINE」パネルが量産化されたことにより、
現在、DLPプロジェクタやLCoSプロジェクタのフルHD機を
発売している各メーカーもかなり早い時期に
3LCDへの完全移行を余儀なくされるのではないでしょうか。
※逆に720p DLPプロジェクタは、720p液晶プロジェクタより
低価格、あるいは完全にほぼ同価格になりそうです。
DLPのフルHDチップの低価格化が、
ここ最近の720p DLPプロジェクタと同様に早急に進めば、
僕の予想は完全に外れる結果となるでしょう。
選択肢が増えますので、僕もそうなることを希望しています。
今になってみると、正直、
Z3000の購入は、少しはやまったかもしれません…。(苦笑)
「D6・C2FINE」搭載機が出るのは
早くても来春以降だと読んでいたのです。
それがいきなり1080p機で、40万前後ですからねぇ…。
「XV-Z3000」の映像に大きな不満はありませんが、
同じDLPの「LVP-HC1100」と「LVP-HC3100」の発表で
「.65WXGA」チップ搭載機は価格的にも画質的にも
ちょっと中途半端な立場に追いやられてしまいました。
メディアの取り上げ方がイマイチ消極的だったのも
こういったウラがあったからなのでしょうか。(苦笑)
まあ、僕自身は少なくともあと一年はZ3000を愛用して、
来年の秋に出る液晶の1080p機を狙うつもりでいます。
プロジェクタやテレビ側の1080p化が進めば、
組み合わせるAV機器の性能が今よりもハッキリ出ますので
720pから1080pプロジェクタへの買い換えに伴って、
今までは不満なく使っていた手持ちのAV機器に
急に不満をもらす方が増えて来るのではないでしょうか。
1080p機の購入は、他のAV機器の買い換えをも促しそうですw。
皆様、その覚悟はよろしいでしょうか?(笑)
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