Cinema Kingdom Blog
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映画、国内&海外ソフト、ホームシアター機器、旅行、写真、アニメ「あの花」を肴に綴る徒然雑記

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「マリと子犬の物語」(DVD)の感想

前回の続きで、
今度は「マリと子犬の物語 スタンダード・エディション」の感想です。
マリと子犬の物語 A tale of Mari and three puppies

TVCMで初めて予告編を観た時から
既に軽くウルウルしてしまい(汗)、
これは泣けそうな映画だなと思っていました。

昔から日本の映画業界では
「子供と動物には勝てない」と云いますが
その両方が主役の「マリと子犬の物語」ですから
大ヒット(※)しない訳がありません。(苦笑)
(※興行収入約33億円)





まず、正直な感想を述べますと、ちょっとガッカリしました。
点数を付けると55点くらいでしょうか。
買う前から、そんな予感があったので、
安いほうのスタンダード・エディションにしたのですが
残念ながら、その予想は当たっていました。

そこそこカッチリした作りではありましたが、
感動話、号泣話に仕立てようとする製作者たち、
出演者たちの意図が見え過ぎて、逆に引いてしまったのが、
ガッカリした主な理由です。
端的に云えば、演出も脚本も俳優の演技も
全体的に浪花節調で、かなりクサいのです。


この作品は、
中越地震に見舞われ、大きな被害のあった
新潟県山古志村に、三匹の子犬と共に取り残された
母犬マリの16日間に及ぶサバイバル生活を描いた絵本
「山古志村のマリと三匹の子犬」が原作になっています。
ただ、実際の飼い主はおじいさんで、
あんな子供達は存在していなかったようです。
つまり、物語のほとんどの部分はフィクション
ということなのでしょう。

また、登場人物がすべて標準語で会話し、
新潟弁がまったく出て来ないのには、
驚きを通り越して呆れました。
故郷、家族、ペットとの絆を描いているはずの作品に
その舞台となる地方の方言が出て来ないというのは
新潟の被災者に対して礼を失しているでしょう。


子役の少女、佐々木麻緒 (ササキマオ)ちゃんの
演技力は、大人の共演者を完全に食うほどで、
役が憑依していると思えるものでした。
子役劇団の演技テストでなら
間違いなく満点を取れそうでしたが、
ただ、リアルな演技か?と問われると、
舞台を中心に演じることの多い子役にありがちな、
確かに上手いけれど、どこか過剰な演技に
思えなくもありません。
犬のマリの演技にしても同様で、
担当のドッグトレーナーは優秀だなぁとは思うものの
あまりリアルだとは感じられませんでした。

それから、自衛官役の高嶋政伸さん、
貴方の妙な走りかたは、ただただ失笑もので、
場面の緊張感とサスペンス感を完全に阻害
していました。(笑)


ただ、震災のシーンは迫力があり、恐ろしかったです。
地震列島に暮らす以上、明日は我が身でありますから
この作品にまったく意味がないとは思いません。
ただ、避難所生活での苦労や教訓、
災害による死傷者や、村人の経済的被害などについて
もう少し詳細に描かれていたら、もっとよかった
とも感じました。


犬好きで、子役の泣きシーンに弱かったはずの僕が
この手の作品に素直に入り込めなくなっているというのは
歳を取って、それだけ心がヒネクレてしまっている証
なのかもしれません。(苦笑)

ただ、震災以降の場面では、小さな子役ふたりと
犬達にとって、かなり過酷なシーンの連続になりますので
「おいおい、こんなことまでさせるのかぁ?」と、
そちらのほうが、よほど可哀想でした。
作品のデキは別にして、子役の佐々木麻緒ちゃんと
広田亮平くんの頑張りには、ただただ脱帽でした。
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[ 2008/06/28 16:21 ] DVD、BD、HD DVD | TB(0) | CM(0)

「スマイル 聖夜の奇跡」(DVD)の感想

26日に以下の国内盤2タイトルが到着しました。





スマイル 聖夜の奇跡
マリと子犬の物語 スタンダード・エディション
映画「スマイル」公式サイト
マリと子犬の物語 A tale of Mari and three puppies




まずは、俳優、陣内孝則の第二回監督作品である
「スマイル 聖夜の奇跡」のDVDを観ました。
彼は原作と脚本も担当しています。

サービス精神に溢れた、熱い作品で、
ベタ過ぎる上に、明らかに詰め込み過ぎの
展開ながら、なかなか楽しめました。
点数を付けるとすれば、65点くらいでしょうか。

特に、六歳の頃から踊っているという
森山未來くんのなかなか見事なタップダンスと、
少年チームながら、ガチンコ勝負を撮影した
というアイスホッケーの試合シーンの迫力には
感心致しました。

一方、減点ポイントを挙げますと、
分かりやすくてお寒いオヤジギャグは
陣内さんの狙いでしょうから置いておいて、
現代のファッション、施設、旭川動物園を
そのまま使いながら、20年前という時代設定にした
意図がまったく意味不明ですし、現代という設定の
プロローグとエピローグも蛇足以外の何者でもありません。
特にエピローグは、
「聖夜の奇跡」という題名に絡む部分ではありますが、
個人的には、まったく要らないと思います。

パッケージDVDとしては、なかなか良心的で、
特典ディスクとカラーブックレットが付属して
この価格なら、そこそこ安いのではないでしょうか。
ただ、特典映像は、そのほとんどが、
スカパーの「日本映画専用チャンネル」用に作られた
宣伝番組の流用でした。
[ 2008/06/28 03:52 ] DVD、BD、HD DVD | TB(0) | CM(0)