Cinema Kingdom Blog
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映画、国内&海外ソフト、ホームシアター機器、旅行、写真、アニメ「あの花」を肴に綴る徒然雑記

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『天然コケッコー 特別版』の感想 ほか

「舞妓Haaaan!!!」の感想、ほか』を書いた後に
3枚の邦画DVDを追加購入しました。


一番のお目当ては『リンダ リンダ リンダ』(05)
で知られる山下敦弘監督の新作
『天然コケッコー』でした。
未見の作品ながらたいへん評判が良いので
前々から気にはなっていたのですが、
「どうせ、よくある青春恋愛ものだろう」と
予約まではしていませんでした。

ところが、今年の「報知映画賞」で、
山下監督が最優秀監督賞を取ったと知って、
俄然、気になり出し、
調べてみましたら、「報知映画賞」のほかに
2007年度「朝日ベストテン映画祭」でも
第一位に選ばれているとのことで、
DVD発売日の前々日に慌てて注文しました。

天然コケッコー [DVD]天然コケッコー [DVD]
(2007/12/21)
夏帆、山下敦弘 他

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映画「天然コケッコー」公式サイト
夏帆オフィシャルブログ『cotton candy』スタ★ログ

『天然コケッコー』は、
小中学校で全校生徒が7人しか居ないような
山陰地方のとある村に暮らす、女子中学生
「そよ」の日常と淡い恋心を描いた作品です。

いやぁ~、想像とはまったく違う内容で
非常にいい映画でした。
今年観た日本映画の中では一番良かったかも
しれません。


『世界の中心で、愛をさけぶ』の
大ヒット以降、青春映画と云えば、
恋人が不治の病にかかったり、
不慮の事故で急死したりといった
嘘臭く、ありえないほどドラマチックな
エピソード満載の泣かせ映画が主流に
なっています。
しかし、いいかげんみなさんもそろそろ
この手のワザトラ映画に食傷気味なのでは
ないでしょうか。
(『恋空』が予想以上に大ヒットしている
ことを考えますと、そうでもないのかも
しれませんがw)

その点、この『天然コケッコー』には
そんなわざとらしさがまったくありません。
祖父母、両親、ひとりの弟、猫と暮らす、
方言丸出しの15歳の少女の平凡な日常に起こる
ちょっとした事件や瞬間を実にうまくさらって
丁寧に描いています。
この手の思春期に起こる小さな事件や
印象的な瞬間ってのは、時間を経れば経るほど
もう二度と巡ってはこない貴重な一瞬だったと
思い知ることになるんですよね…。(遠い目w)


脚本は「ジョゼと虎と魚たち」の渡辺あやで
彼女も島根県出身・在中の脚本家さんだそうです。
物語は一貫して、「そら」のピュアでイノセントな視点
から描かれてゆきます。
鑑賞中、このくたびれた中年・岩窟王wが
時折、15歳の少女になったような錯覚wに
陥りながら見入ってしまったのですから
改めて、「映画ってのは素晴らしいなぁ」
と感じずにはいられませんでした。(笑)

これが映画初主演となる
夏帆ちゃん(撮影当時15歳)の演技は
とても自然な上、少女特有の危うさ、清々しさ、
美しさをも感じさせる質の高さで、
非常に印象に残りました。

しかし、その彼女も二十歳くらいになれば
今より更に綺麗にはなっているでしょうが、
どこか世慣れてしまい、こんな初々しさは
出そうと思っても出せなくなってしまう
のではないかと思います。
DVDのコメンタリーの中で山下監督が
「夏帆が25くらいになって電撃結婚
なんてことになったら、酒を飲みながら
この映画を見返したい」と冗談めかして
語っていましたが、あれは本音でしょう。

この作品での評価(31回日本アカデミー賞
新人俳優賞、第29回ヨコハマ映画祭 最優秀新人賞、
第32回報知映画賞 最優秀新人賞ほかを受賞)
もあってか、彼女は今年に入ってから
既に三本の映画に出演しており、
現在は『天然コケッコー』のロケ地でもあった
島根県浜田市周辺で『砂時計』を
撮影中とのことです。


原作は、くらもちふさこの少女漫画とのこと
ですが、漫画にほとんど興味がない僕は、
もちろん、読んだことがありませんでした。
ただ、劇中に登場するエピソードは、
ほとんど原作のままとのことです。

天然コケッコー (1) (集英社文庫―コミック版)天然コケッコー (1) (集英社文庫―コミック版)
(2003/08)
くらもち ふさこ

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映画を観た後に、コンビニで偶然見掛けて
立ち読みしましたが、映画を観ていなかったら
正直、興味は持たなかったと思います。
でも絵は繊細なタッチで綺麗でした。
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[ 2007/12/26 07:43 ] DVD、BD、HD DVD | TB(0) | CM(3)