Cinema Kingdom Blog
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映画、国内&海外ソフト、ホームシアター機器、旅行、写真、アニメ「あの花」を肴に綴る徒然雑記

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HOME > アーカイブ - 2007年08月

蓼科・小津安二郎記念館に寄って

先日信州に出掛けた際に
蓼科温泉を走っていると「小津安二郎記念館」
なる、小さな看板を偶然発見しました。
気になって寄り道してみると、
垣根の奥に、一見真新しい、茅葺き屋根の
日本家屋が建っていました。

小津安二郎記念館

なんと、この家屋は、
小津監督が盟友・野田高梧氏と共に
晩年の七作品の脚本を書き上げた
「蓼科の別荘」として、ファンの間では有名な
『無藝荘』を移築したものでした。
小津安二朗記念館 無藝荘 (蓼科観光協会)
小津安二郎記念・蓼科高原映画祭 --無藝荘--
小津安二郎生誕100年記念 The Yasujiro Ozu 100th Anniversary
デジタル小津安二郎
小津安二郎 - Wikipedia

残念ながら内部には入れませんでしたが、
ぐるりと周って、写真を撮らせてもらいました。







なお、小津監督が度々蓼科を訪れるキッカケとなった
野田高梧氏所有の別荘『雲呼荘』は、既に取り壊され、
もう跡形もないそうです。


小津監督と野田氏の脚本執筆場所と云いますと、
監督の自宅があった鎌倉に今も現存する旅館
「茅ヶ崎館」(※)もファンには有名です。
この旅館で、『晩春』(49)、『麦秋』(51)、
そして代表作の『東京物語』(53)といった
数々の名作が生み出されました。
※余談ですが、
 2006年公開の映画『ハチミツとクローバー』の中の
 皆で海に行くシークエンスに「茅ヶ崎館」が登場
 していました。
しかし、昭和31年頃からは「茅ヶ崎館」に代わり
この蓼科の『無藝荘』にあった離れの茶室
(残念ながら現存せず)が両氏の主な仕事場となりました。

ここから生まれた「晩年の七作品」とは、
最後の白黒作品である『東京暮色』(57)、
初のカラー作品『彼岸花』(58)、『お早よう』(59)、
世界屈指の名カメラマン・宮川一夫氏と組んだ
唯一の大映映画『浮草』(59)、『秋日和』(60)、
宝塚映画・東宝制作の『小早川家の秋』(61)、
そして、遺作となった『秋刀魚の味』(62)です。
(『浮草』と『小早川家の秋』以外は、全て、松竹大船制作)
いずれも上品で明るい、喜劇の要素を持つホームドラマに
仕上がっています。


そんなこんなで、ここ数日間、
手持ちのDVD BOX『小津安二郎 DVD-BOX 第一集』で
晩年の小津作品をプロジェクタで観返していました。
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[ 2007/08/14 15:06 ] 旅行・聖地巡礼 | TB(0) | CM(0)