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映画、国内&海外ソフト、ホームシアター機器、旅行、写真、アニメ「あの花」を肴に綴る徒然雑記

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透過型液晶プロジェクターの欠点「縦縞」

現行の透過型液晶パネルでは、
製作過程で有機膜に配向性を持たせるために、
パネルを擦(こす)る工程(これを「ラビング工程」と云います)
が必要で、この擦った痕が、「網目」と並ぶ、
透過型液晶プロジェクターの欠点である、所謂、「縦縞」
と呼ばれる色むらの原因になっています。
そこから、この縦縞状の色むらは別名「ラビングノイズ」
と呼ばれています。

「ラビング工程」はD4パネルでもD5パネルでも
必要ですので、パネルの世代に関わらず、
「縦縞」問題はそのまま持ち越されて来ました。
特に松下のTH-AEシリーズでは、この「縦縞」が
どういう訳かとても目立ちます。
僕のAE700でもシーンによってはかなり見えて、目障りです。
(サンヨーのZシリーズには「縦縞」軽減用の
 調整機能がある為か、パナ機ほどは目立ちません)

ただ、エプソンは既に被膜形成を分子レベルで堆積することで、
配向膜を生成する、無機膜化技術「クリスタルクリアファイン
(C2 FINE)」の開発に成功しております。
この「クリスタルクリアファイン」ではラビング行程が不要
なので、原理的にラビングノイズ(つまり縦縞)は発生しません。
また、素のコントラスト比もD5パネルの750:1の4倍から5倍
になり、シーン連動型の絞り機能を搭載した最終的な製品では
10000:1程度になると云われています。

ただ、「クリスタルクリアファイン」技術を使ったパネルでも
開口率に関しては、原理上、DLP並の高さまでは行かないでしょう。
(開口率が高いほど、画素間の格子が見えにくくなる)
また、現行の三枚式透過型液晶プロジェクタよりも
高輝度化が難しい、という欠点もあるようです。
ですから、全暗が前提のホームシアター用途ではともかく、
プレゼン用途では厳しいものがあるかもしれません。

ですが、クリスタルクリアファイン技術を
搭載したパネルの解像度はフルHD(1920×1080)が中心
になるでしょうから、自ずと画素の格子も
HD(1280×720)パネルよりは見えにくくなるでしょうし、
プレゼンには従来のデータ用小型プロジェクタを使えばいい訳で
これらの欠点はそれほど大きな問題にはならないと思います。


これはあくまで個人的な意見ですが
このパネルがD5パネル程度の価格で量産されるようになれば、
開口率の高さという利点はあるものの
原理的に色割れから逃れられない上に、
高コストに成らざるを得ないホームシアター用の
単版式DLPプロジェクタは、ほぼ駆逐されると見ています。
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[ 2006/01/17 09:09 ] ホームシアター | TB(0) | CM(0)