Cinema Kingdom Blog
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映画、国内&海外ソフト、ホームシアター機器、旅行、写真、アニメ「あの花」を肴に綴る徒然雑記

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HOME > アーカイブ - 2005年05月

ハイビジョン 「CASSHERN」と「APPLESEED」

CASSHERNAPPLESEED

4月30日の土曜の夜に
WOWOWでトゥルーハイビジョン放送された二本の邦画、
「CASSHERN」と「APPLESEED」を昨日、TH-AE700とD-VHSで
観ました。

C A S S H E R N . C O M
the APPLESEED official site

どちらも世界マーケットを意識した、
全編でCGを駆使したヴィジュアル重視の作品、
という共通点がある日本映画です。
「CASSHERN」は友人に貸してもらった(笑)DVDで、
「APPLESEED」の方はDVDを購入して観ていますので
今回のHD放送は何度目かの再見となります。


実写の「CASSHERN」の方は全編、紀里谷和明監督の
高い美意識と卓越した映像センスが楽しめる作品で、
演出の他に撮影監督と共同脚本と編集を担当していることから
監督主義的というか、一種、プライベート・フィルム的な
味わいを感じさせます。

紀里谷和明さんは、奥さんの宇多田ヒカルさん他の
ミュージックビデオやCMの演出で有名な方ですが、
元々は音楽情報誌や「流行通信」などの
尖がったファッション雑誌などで作品を発表していた
人気写真家でした。
もうかなり前の話ですが、僕も一時期、
彼の作品見たさに「流行通信」を定期購読していた
時期がありました。(苦笑)
ですから彼は、写真やデザインなどのビジュアル面だけでなく
ファッションや音楽にも造詣が深い才人なのであります。

ただ、ブライを始めとする敵役の新造人間達のキャラ造形が
いまだに、まんまブレラン(ブレードランナー)な点や、
(古典劇を意識したようですが)ストレート過ぎるメッセージ性
など、脚本の構成に多少の難を感じます。
それでも、日本映画の限られた条件の中で、
よくこれだけの映像を創り上げたものだと感心します。
クライマックスの大規模な戦闘シーンのCGなんて、
「スターウォーズ・エピソードII」のクローン戦争のシーン
を思い起こさせるデキだと思います。


ドイツ表現主義的な映像感覚、CGを駆使した実写映画、
しかもプライベート・フィルム的という点で、
ケリー・コンラン監督の
スカイキャプテン ワールド・オブ・トゥモロー
を観た時は、真っ先に「CASSHERN」を思い出しました。
でも、「スカイキャプテン」と「CASSHERN」の直接制作費を比較
したら、たぶん十対一くらいの開きがあるでしょう。(苦笑)
しかし、映像の完成度では、ほぼ互角か、
やや優勢くらいの勝負になっていると思います。
紀里谷監督の映像センスはアジアはもちろん、
ハリウッドでも充分、通用するでしょう。

HV放送のクオリティは、
わざと粒子を荒くしている場面が多いのでなんですが
画質も音質もかなり優秀な部類だと思います。
ちょっと御幣があるかもしれませんが、
普段の宇多田ヒカルの「あの」ルックスが、
彼というフィルターを通るとあれだけ魅力的になるのですから、
元から可憐な麻生久美子ちゃんがものすごく綺麗に見えるのは
当然wなのかもしれません。



一方の3D・CGとアニメが融合した新感覚アニメ、
「APPLESEED」は、元がフルデジタル素材ということもあって
超絶的な高画質でした。
3D・CGで描かれた未来都市や各種メカの映像は
DVD(これも高画質)で観ても非常に緻密な印象でしたが、
HDではそれに解像度や色数・階調の豊かさが加わって、
益々、緻密で美しい質感になっていました。

ただ、これも脚本に多少、難がある作品です。
原作は読んでいませんが、基本的な構成は良いと思います。
しかし、いかにもSF的なテーマを扱っているわりには
展開があまりにもメロドラマ的で、新鮮味もありません。
俳優の動きをモーションキャプチャーで取り入れて
アクションや演技に反映させたというキャラクターにしても
時々、「こりゃ、デジタル人形劇だなぁ」と感じました。

宮崎駿監督作品に登場するキャラクターは
伝統的なアニメの手法を基本とする、ある意味、
非常に記号的な動きや表情を見せる訳ですが、
時として、生身の俳優が演じるよりも
よりリアルに感じたり、魅力的だったりしますから、
アニメも奥が深いですよね。(苦笑)
まあ、宮崎監督は動きを描く天才なので特別でしょうが。

でも、この「APPLESEED」にしても、限られた制作費と
限られた制作期間という過酷な状況を考えれば、
よくこれだけの映像を作れたもんだと思います。

邦画も元気で頑張っているなぁ~と嬉しくなる二本でした。
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[ 2005/05/04 13:51 ] 映画 | TB(0) | CM(0)